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白炎の龍 − 旧・小説投稿所A

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白炎の龍
− プロローグ・村の異変 −
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どこにでもあるような小さな村
住民は50足らず…、みんなが家族のようなものだ
そして僕は、この村の守護龍…なんて異名を付けられてるけど、
ただのリザードンだ…体が白いこと以外は

僕はこの村で生れた時から、そして リザードンになった今も、
ずっと 体の色が白いのだ
しっぽの炎も、吐く炎までも純白
白は正義の色とされてきたこの地域では、
僕は 神からの授かりものとまでも言われたほどだ

その反面、リザードのころまで僕は 村では評判のやんちゃ者だった
幼なじみたちと よく悪戯をして叱られたものだ…

そんな僕もリザードンに進化たころ、
父と母が病で亡くなった…
…やがて僕は、
村を 山賊や盗賊たちから守る、立派な庇護人となった

…というわけだ


しかし最近、おかしなことが起こり始めている…
朝になると、村の子供が一人 消えているのだ
夜寝るときは確かにいる、朝起きるといなくなっている…
という不可思議な事態

おそらくまた、いつもの山賊か盗賊だろう…
村を守る者として、僕はこの事態に黙ってはいられない

早速、この夜、村の見回りを開始した
しかし、普段 夜中に起きていたことのない僕は、
夜中の2時を回ったころだろうか、不覚にも睡魔に負けて眠ってしまった…


次の朝、やはり また一人、村の子供がいなくなった…

「あなたがいれば、この村も安全だと思ってたんだがねぇ…
 あたしの子供も盗賊たちに盗られる前に、隣町にでも越そうかねぇ…」
隣の家に住んでいる馴染みのガルーラさんまで、こんなことを言い始める始末
正直 僕は悔しくてたまらなかった
姿さえわからない奴に 村の子供たちを盗られ、
それをどうすることもできない無力な自分…

大きくため息をつき、自分の家に戻った…
椅子に腰かけ、頭を抱え込んだ…




いやぁ、ホントにお久しぶりですね、皆さん
……やっぱり覚えてない?
<2011/07/23 11:50 ギン鶴>
消しゴム
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