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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ − 旧・小説投稿所A

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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ

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月夜兎と水神は生暖かい地面にベシャリと着地をした。
言うまでもなく、コタロウの舌である。

「あっ、ちょっと!」

水神は抗議の声をあげるが、それを封殺するかのようにコタロウの口は閉じられた。
コタロウの口内はフェンリルほどではないが、人間二人くらいなら余裕で収まるほどの広さはある。

「まさかあの時と同じように……」

水神の脳裏に、あの屈辱が蘇る。
好き放題舐め回され、挙げ句に丸呑みされたあの屈辱が。

「あっ、思い出したぞ。コイツは確か人間に造られた合成獣の『コタロウ』って奴だよ。凶悪犯を丸呑みするんだよな」

「えっ、それ−−」

水神が言い終わらないうちにコタロウの舌が動き始めた。
右へゴロゴロ、左へゴロゴロと転がされる。
徐々に唾液がからんでくると、舌でギュッギュッと締め付けられた。

「ーッ!ーッ!」

唾液が入ってこないように口を閉じているため、声にならない悲鳴をあげる水神。
一方の月夜兎は、こういうシチュエーションに慣れているせいか

「アッハッハ、こりゃすごいや」

としゃべる余裕すらあった。
だがコタロウが犯罪者相手にこれで終わらせるわけがない。
舌を器用に使って頬の内側や牙の内側に押し付けたり、舌の先っぽで執拗に突っついたり。
かなり長い時間口内で弄ばれた。
さすがに月夜兎も疲れてきたのか無口になり、水神にいたっては戦意喪失という有り様だった。
コタロウは二人が無抵抗になってきたのを見計らい、そのまま丸呑みにしてしまった。



<2011/06/28 22:11 とんこつ>消しゴム
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