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凍りついた時間を溶かす者 − 旧・小説投稿所A
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凍りついた時間を溶かす者
− 無になる存在価値 −
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喉の奥から嘲笑うような声が聞こえてきた

そういえば、みんなはどうなったんだろう……まさか、僕みたいに……

そう思った時には、僕の体はズルズルと滑り始めていた

どうやら、奴が頭をもたげたようだ。僕はゆっくりと口内の奥へと進んでいく

「なかなか、面白かったぞあとは、任せるがよい、ゆっくりと溶かして我が血肉にしてやろう」

「やぁ……」

疲労と眠たさでうまく声がでなかった。そして、足が地面のない穴に宙吊りになったところで、ギラティナは勢いよく頭を振り上げたのだろうか、僕は少し浮き上がり……

“ゴクリ”とギラティナの嚥下する音と共に狭い道を突き進むのだった

今更抵抗しても、意味はない。そう思っても、わずかな希望を信じて、手を動かす

しかし、柔らかな肉のまえでは、やはり意味はなかった

ズルズルと狭い道をゆっくりと進んでいく。ふと上を見上げると、外界のやわらかな朝の光が入り込んでいたが、すぐに食道の蠕動運動によって肉が縮み、光は閉ざされてしまった

遠のく意識のなか、聞こえたのはギラティナの心臓の鼓動と、みんなの笑い声だった



「ゲフッ。うー、少し食い過ぎたか……」

一晩で三匹もの小さな命を喰らった怪物は、すっかり大きくなったお腹を擦りながら呟いた

「……まぁ、これでしばらくは食糧の心配はいらないな」

未だ、小さく波打つ腹もしばらくすれば静かになるだろう

命は尊い、しかしそれを証明するための計りはどこにも存在しない

命を紡ぐために、他の命を分け与えてもらう

残酷なこと、されど無くてはならないもの

この三匹のお陰で、ギラティナはしばらくの間の生命時間を稼ぐことができるのだ

朝日が少しばかり高くなり、高い木々に囲まれたこの森も、ほんの少しだけ明るくなる

ギラティナはその場に横になると、すぐに寝息をたて始めた

静かな森の中で、巨大な怪物と呼ばれる王の呼吸の音だけが響いていた


一作品書き終えた後のカントリーマアムがうまい←カントリーマアムって(笑
今回のヤツは兄が立てたプロットに沿って自分流に直しただけなので、言い方悪いですけど楽でした!(b^ー°)
次回作は自分の物語がつくりたいなぁ……( ̄∀ ̄)
では、今回はこの辺で
Bye!(^o^)ノシ
<2011/10/03 01:02 ルカ>
消しゴム
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