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【保】OUT OF THE ISLAND − 旧・小説投稿所A
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【保】OUT OF THE ISLAND

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このままやってもつかまえられないだろうから、海からあがって魚が眠る夜を待つことにした。
その間、島の探検も兼ねて山菜などを採りに行こうと思う。
道という道はなく、まぁそれが当たり前だと思いながら、こんな事もあろうかと持ってきたマチェットで道を切り開いていく。
出発して数分、気になるものが目にとまった。
「焚き火の…あと!?」
ここは無人島のはず。昔から誰も住んでいないと聞いた。住んでいるなら住居くらいあるはずだ。でも、この辺りにそれらしきものは見当たらない。
以前に誰かが来たのだろう。そう思って気にせず進むことにした。
食材を探して数時間、いろいろなものが見つかった。果物やキノコ、野草に湧き水。これだけあれば上等だ。
テントに帰ってきた頃には日も暮れて、すっかりくらくなっていた。
少し休憩をして海に入る。
「いたいた」
岩の下や海底など、眠って動きが鈍くなっている魚たちがいる。
「よし…」
狙いを定めたのはおよそ70cmくらいの魚。食べごたえがありそうだ。
相手が眠っているとはいえ、気を抜かずに集中してモリを打ち込む。
ズドッ!
モリは深く刺さり、すかさず引き寄せて網袋に入れる。


<2011/07/01 21:24 W.WOLF>消しゴム
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