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【保】ヤマタノオロチ − 旧・小説投稿所A

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【保】ヤマタノオロチ

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「…ここ、かな…?」


一匹のポケモンがある町に着く夕暮れの時。
そこは人気があるような場所ではなく、周りには木ばかり。森と言うほどではなく、雑木林というほどだろう。
その中に、小さな町があった。

地図には載ってはいるものの、町の名を知る者は極めて少なく、知っていてもどんな町かまでは知らない。
場所もまさに辺境というような場所。
遠くから町を見ても、人がいるような気配がする空気ではなかった。
言ってしまえば、ゴーストタウン…というべきだろう。しかしこのポケモンはそんな町に来た。




一体何故?何が目的?




それは彼の口から聞けることだろう。
ただ、この時点で1つ言えることがある。



彼は…踏み入れてはいけない領域に、踏み込んでしまうということだ。




























「さて…来たはいいものの、人がいなきゃ来た意味がない」


町には来たが、やはり人気はない様子。
家はいくつかあるものの、そのほとんどが廃れてて、住めるような状態じゃない。
中を覗いても人がいるはずもなく、ただガランとしてるだけである。


「まいったな…面白い話が聞けると思って、せっかく時間をかけてここまで来たのに…。何もなしで帰るなんて僕には出来ない」


何やらこのポケモン、調べ物をしてるようだ。だがこんな場所に来るほどだ。あまりいいものではないのだろう。
このポケモン…彼、バクフーンは背中にリュックを背負っている。その中はあまり詰め込まれてるわけではないが、
ここに来た目的に関するものでもあるのだろう。調べ物をしているのなら尚のこと。
おもむろに背負ってたリュックを下ろし、それを開けて中から何かを取り出す。見たところ、本のようだ。



「今回はこの話のことについて聞こうと思って来たのに…ま、人がいなくても痕跡だとかそういうのはあるかも」


その本はどうやら昔話、いわゆる伝説的な話を集めた本のようだ。
彼はそういったことに興味があるようで、今までもそういう話を聞いては各地に飛び、いろんな話を聞いてる。
今回もそれで来たようだ。それならこのような辺境な場所に一人で来るのも納得が行く。
どんなところだろうと自分の思ったことを成し遂げるなら危険な場所だろうと向かう、無鉄砲な性格なのだ、彼は。
だからと言って決していつも1人でいるような、根暗でもいじられるようなキャラでもない。現に友人はいる。
しかし彼自身は「自分1人で全部やるからこそ壮大な達成感が得られるんだ!」と言っていつも1人で飛びだす。
そんな性格だから、今まで幾多もの地を踏んだものの、その先で死にかけたことも少なくはない。
いくつか挙げたいところだが、その間に彼が帰ってしまうかもしれない。それほど1つが長くなるんだ。承知してくれ。



「えっと…あったあった。この話だ」


本をパラパラとめくり、開いたページには「ヤマタノオロチ」と書かれている。
多くの人は知っているだろう。ヤマタノオロチとはどんな話なのかを。
だがここでは、今は敢えて語らない。どの道語ることになる。それが先になるか後になるかの違いだけだ。



「この話の原点…それがここにあるっていう話を聞いてここに来たんだ。ただの噂話かもしれないけど、来てみないとそれはわからないからね」


どうやらそれが今回の目的のようだ。いつもこんなことばかりしてるようだが…少しは学習をするべきじゃないかと。
そんなことを言っても、彼は絶対に聞き入れないだろう。たとえ聞いたところで何も変わらない。無鉄砲と言うのはそういう性格だからだ。


「とりあえずは探索。そうだな…やっぱりまずは町長が住んでたと思われる家を探そう」


そうして探索を始め、家を片っ端から調べることに。
とは言ったものの、鍵がかかってる家とかかってない家があるため、すべてを探していくのは無理のようだ。
だがその程度で諦めたりはしない。第一ここで諦めるようだったらこんなことしていないだろう。



<2011/07/06 22:36 ヴェラル>消しゴム
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