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パラレル・ワールド − 旧・小説投稿所A

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パラレル・ワールド
− 第16話 −
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西塚「ううう・・・畜生・・・畜生!」

  逃げようとする

ドラゴン「逃げられると思っているの?」

  すぐに回り込まれてしまった

西塚「くそっ」
ドラゴン「フフフ・・・」

  近づいてくる

西塚「・・・EMD発射!」

  電撃銃をかまえ、トリガーを押す。だが・・・

ガギン!

西塚「!?な・・・なんで?」

  電撃銃には、ヒビが入っていた。当然、壊れて使えない

ドラゴン「ウェポンブレイク・・・相手の殺気を使って、相手の武器を破壊する魔法よ」
西塚「・・・なら、パルスYAG・・・SSY-1でどうだ!」

ドンッ

西塚「うっ!」

  横から尻尾が当たり、吹っ飛ばされる

西塚「痛い!・・・防護服着て置いてよかった」
ドラゴン「でももう遅いわよ」
西塚「!?」

ガシッ

ドラゴン「フフフ・・・捕まえた♪」

  あっという間に捕まっていた

西塚「ああ〜クソ!(これじゃパワースーツのスイッチも入れられない!)」
ドラゴン「最後に何か言うことはある?」
西塚「食べるんだったら・・・丸呑みで、お願いします(諦め)」
ドラゴン「フ〜ン・・・」

  彼を口に入れると、

ハグッ

西塚「痛い!や・・止めて・・・身体が・・・千切れる!!」
ドラゴン『手加減はちゃんとしているわよ』
西塚「あれ?口が動いてないのに喋ってる!?」
ドラゴン『テレパシーよ。結構役に立つのよね〜♪』

  そう念じると、今度は舌で身体を舐め始めた

ドラゴン『結構いい味出るじゃない』
西塚「うう〜・・・」

  彼は精神的に、限界だった。だが、その時・・・

???「・・・おい」
ドラゴン『ん!?誰?』

  突然、声が聞こえた

???=謎の男「僕の名前などどうでもいい。僕が貴方に要求することは一つ、・・・貴方が今食べている男を放してもらいたい」

  突然、黒いマントを着た男がやってきた

ドラゴン『嫌よ。せっかく味わってるのに』
謎の男「だろうな。ならこういうのはどうだ?その男を放す代わりに、僕が食べられる・・・どうだ?」
西塚「やめ・・・ろ・・・」

  力を振り絞って、口を開く

西塚「コイツはすごく強いんです、ドラゴンスレイヤーも全滅しました・・・僕のことは大丈夫ですから、・・・逃げてください!」
ドラゴン『優しいのねえ、貴方』
謎の男「・・・君は、「重力流式多世界意識転送装置」で来ているから死なない・・・そう考えているんだろ」
西塚「!?・・・何故・・その名称を・・・」
謎の男「だが、死にはしなくても脳が耐えられないほどの痛みが襲うぞ。最悪、ショック症状で死ぬ」
ドラゴン『何の話か良く分からないけれど・・・要するに貴方はこの男を解放して欲しいんでしょう』
謎の男「そうだ」
ドラゴン『返して欲しいなら・・・力で奪いなさい♪』

  そう言い、頭を上に傾ける

西塚「良かった・・・飲み込んでくれるみたいだ・・・」

ゴクリ

ドラゴン「フウー・・・ルールは簡単、私と戦って勝ったら二人とも逃がしてあげる。でも負けたら・・・二人仲良く私に溶かされるわ」
謎の男「(やはりそう来たか)どうなったら勝ちで、どうなったら負けなんだ?」
ドラゴン「私を動けなくしたら貴方の勝ち、私が貴方を食べたら私の勝ちよ」
謎の男「分かった・・・始めよう」


謎の男が登場!
今さらですが、キャラ紹介↓

白いドラゴン
洞窟に住んでいる大型種の雌のドラゴン。白い小さな鱗を持ち、それが体中を覆っている。二足歩行。
身長は20m。一人称は私。
第15話でも分かるように、性格はドS。獲物は普段は丸呑みにし、胃の中から聴こえる悲鳴を聞いて楽しんでいるが、体内から攻撃される可能性のある相手は噛み砕いて食べる。

謎の男
突如現れた謎の人物。黒いマントを着ており、その見かけはまるで「マ○リックス」。ただしサングラスはつけていない。一人称は僕。
第15話で、西塚のことを屋根の上から双眼鏡で眺めていたのはコイツ。
なぜか「重力流式多世界意識転送装置」のことを知っており、言動から、おそらく西塚が別の世界から来たことも知っている模様。
人間の様だが、人間とは違う雰囲気を感じる。

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<2011/10/02 04:40 想西>
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