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白炎の龍 〜行き場を失い…〜 − 旧・小説投稿所A

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白炎の龍 〜行き場を失い…〜
− 衝動と出会い −
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その話を聞いた僕は突然、何を思ったのか
サンダースの喚声に 微塵たりとも耳を貸さず
翼を羽ばたかせ ある場所めがけて一直線に空を突っ切った
飛んでいる途中、自分が今どこへ向かっているのかは だいたい想像できた
いや、間違いなく……


そして、今僕の前にあるのは
あの話の森…
なぜ自分は ここへ来たのだろうか…
何かの衝動で 何も考えずに行き着いたため、
これからどうすればいいのかわからない
話からしても とても敵う相手ではなさそうだが…

心とは裏腹に、僕の足は 小憩の間もなく森の中へと進み出す
だがこれはサンダースたちの話していた 何者かの金縛りや操りではない
別の、自分の中の何かが 自分を動かしている
鼓動はバクバクと高鳴り、体中が汗で湿る
本能というものだろうか、動物は 身に危険が近づくと それを察知して身体に警告を出すものだ

…じ、実際…
たった今、体の自由がなくなった…
まさに硬直……サンダースたちの言っていたあれだ
そしてまた話しどおり、奥の暗闇から 不意に不気味な声が流れ来る

『…また来客か…?
 今度のお客は何の用だ…?』

「サ、サンダースたちから聞いてきたんだっ!
 ……あ、あいつらの仲間を食ったのは 君か!?」

僕は反発するような口調でありつつも、かなり震えた声で言い返した
いつ殺されてもおかしくない者を相手に、恐怖を抑えきれていないためだろう…
不気味な声は 少しイラだった声色になって返ってきた

『…お前、ちょっとこっち来い…』

その瞬間、僕の体は 空気に引っ張られるように、森の暗闇へと吸い込まれていく
慌てて声を張り上げ、さっきより開きづらくなった口を開ける

「ま、待て!
 僕を食うというのなら 最後に聞きたいことが…」

『案ずるな、姿をよく見たいだけだ』

…ひとまず信用できそうな言葉に 安堵の表情を隠せず、
一瞬 力の抜けたまぶたを閉じる…

突然 引っ張られていた体が ガクンと急停止し、
その拍子に 目が最大限といっても過言ではないほどに見開いた…

「…初めはリザードンと思ったが……
 いや、やはりリザードンか…?
 白体とは珍しい身なりだな…」

…最初に見えたのは蒼い腹…
想像以上の巨体に驚きながらも 見上げてみると…
僕と同じくらい真っ白な体の……鳥…かな?

「鳥ではない…、飛行タイプは持っているがな…」

「…うわ!?」

一瞬のうちに この鳥の目が青白く光ったかと思うと、
思っていたことを読み取ったような言葉を浴びせられる…
驚きのあまり 情けない声が出てしまった
こういう能力を持つのだろうか…? それともただの偶然…?

「…鳥ではないと言っている…
 オレの名はルギア…
 お前、オレに聞きたいことがあると言っていたな…?」

僕がさっき、とっさに放った言葉だ…
実は何も考えていなかっt…
あ、あぶねぇ……これが読み取られていたらまずい…
…僕がこいつに聞きたいこと……

その時、
考えるよりも先に、無意識に言葉が出てしまった

「…君は、相手がどんな奴でも ためらいなく食うのか?」

「……どういう意味だ?」

「…それが たとえ仲間だとしても、家族のような存在だとしても…、
 ……腹が減ったら 食うのか…?」

…少し声が荒がってしまった…
ルギアは何も言わず しばらく僕のことを見据えたのち、
一瞬 微笑するような素振りを見せ、目を細めて また口を開く

「…なるほど、だいたい察しがつくな…
 お前は、リザードンに進化して 完全なる肉食へとなったが
 それを 自分の中で抑えつけ続け、ついには 何かのきっかけで暴走し
 家族のような存在の者たちを食ってしまったと…」

…ピタリだ…
そう、そのきっかけがゲンガーだった…
確かに ゲンガーがあのようにやってくれていなければ、
僕は本当に 体の限界で死んでいたかもしれない…だけど……

「お前、面白いヤツだな…
 …ちょっとついてこい…」

その言葉が終わるころには 僕の体はまた自由をなくし、
身を翻してスタスタと歩くルギアに引っ張られていた

「…わっ、ちょっ…
 じ、自分で歩きますよぉ…!」




この捕食サイトでは久々のルギア様
サイコキネシスの腕も上がっていたようで…
<2011/07/31 16:56 ギン鶴>
消しゴム
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