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【保】海神 〈3〉 〜孤島で〜 − 旧・小説投稿所A

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【保】海神 〈3〉 〜孤島で〜

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ちょうどそのころ、ルギアと フローゼルは 隠れ家から 数百メートルほど離れた海岸にいた

もちろん グライオンの姿はない・・・


フローゼル「おいおい、ルギアさん、ボスの許可なしで 誰かを処刑部屋へ連れて行くのは

      マジで まずいズ・・・やっぱ今からでも ボスに報告しに行こうズ・・・」

ルギア「うるせえなぁ・・・んなもん 後でいいって言ってんだろ・・・

    ちゃんと 代わりの奴を 連れて来たんだからよぉ・・・」


ルギアが 隣にいる もう一匹のポケモンに目を向ける・・・


フタチマル「ひ、ひえぇ!! よ、よろしくお願いします・・・

      ぼ、僕、フタチマルです・・・」


グライオンの代わりに連れてきたのは このフタチマル

もうすぐ 幹部になれるというほどの実力で、

今回の指令を 成功に収めることができれば 幹部になることは まず間違いない・・・


ルギア「・・・にしても、お前の その語尾の口癖、なんとかなんねぇのか?」

フローゼル「・・・そのことについては ノーコメントということで・・・」

ルギア「・・・ん? そうか・・・まあそんなことは どうでもいいが・・・

    さて、ここから しばらく北へ進んだところに 例の孤島がある・・・

    フローゼルは 泳いで オレのスピードに ついてこられるとして、

    フタチマル、お前じゃ 到底ついてこられないだろうな・・・

    よし、お前は オレの背中に 乗せてやろう・・・

    オレは 泳ぐことも 飛ぶこともできるから、今回は お前を乗せて 飛ぶとしよう・・・」

フタチマル「え・・・あ、はい、わかりまし・・・」

フローゼル「あ、ちょ、ちょっとまて、フタチマル・・・!!」


フタチマルが 返事をしようとした瞬間、なぜかフローゼルが 割り込んだ

フローゼルは ルギアに聞こえないように 小声で話し始めた


フローゼル「フタチマル、やめておいたほうがいいズ・・・」

フタチマル「・・・え? どうしてですか・・・?」

フローゼル「あの ルギアさんに 身を任せたりなんかしたら 何をされるか わからないズ・・・」

フタチマル「・・・? どういうことですか・・・?」

ルギア「・・・おい!! もういいか!? いい加減 出発するぞ・・・!!」


二人の会話の長さに 痺れを切らしながら、ルギアは 半ば強引に フタチマルを 自分の背中に導いた




フローゼル「・・・幸運を 祈るズ・・・!!」






こうして フタチマルを含む三匹は 孤島を目指し 出発した・・・



<2011/12/16 22:14 闇銀>消しゴム
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