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見上げれば確かにそこに空がある − 旧・小説投稿所A
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見上げれば確かにそこに空がある

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歩くこと数十分。一行は森の中にある少し開けた場所にいた。
周りは高い木々で囲まれ、その隙間から真っ直ぐに木漏れ日が降りかかる、幻想的な場所だった。

「ここは?」

サーナイトが辺りを見渡しながらリザードンに問う。

「ここが、我輩の群れがいた場所だ」

「いた? 今はどこへ移動してしまったの?」

「覚えていない。ここを出た時、我輩はまだ幼すぎたのだ」

薄く笑みを浮かべながら、リザードンはうつむいた。

『我輩はヒトカゲの時からこの谷に住んでいる』

出会った当初、リザードンが言った言葉を思い出したサーナイト。
思わずはっと口を紡ぐ。

「ごめんなさい。そうだったわね」

「別に謝る必要はない。気負われるより、気は楽だ」

相変わらずの優しい笑顔をサーナイトに向けて答えるリザードン。
彼が悪魔だと言われていたのが嘘のようなそれ。

「特に何もないが、近くに川もあるし食い物もなんとかなるからな」

「そうね。子ども達も楽しそうだし」

ちらりと横を見れば、無邪気に走り回る我が子達がいた。

それを見て二人は顔を見合わせ、笑ったのだった。





それから月日は流れて……。


ちょう久しぶりの更新。
がんばる、頑張るぞぉぉぉぉぉ(謎(・_・;)
<2012/09/22 22:40 ミカ>
消しゴム
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