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つまみ上げられた僕に生臭い吐息がかかる。

目の前には闇が広がる口内が見える。まるで夢のようだ。

小さい僕は簡単に口に入るだろう。

口の中に放り込まれると今度は僕を味わってるのだろう、舐め転が

された。まるで巨大なドラム式洗濯機に入れられたようだ。

毛皮が唾液でネトネトに濡れて、変な感じがするけど悪くは無かっ

た。

むしろ、被食フェチな僕にはたまらなく気持ちがいい。

舌の動きが止まったかと思うと舌が傾き始めた。

抵抗することもなくそのまま滑るように落ちて向かうのは奈落の

底。

今まで何人も落ちた奈落の底。僕にとっては天国。

そこに向かって落ちていく。

幸せ・・・

ん?

外から声がする・・・だれだろ?

え?ドラゴン呻き出したよ?待て待て待て!

これあれじゃないか?ほら、竜の討伐隊。

外で戦ってるような雄叫びや剣を振る音が聞こえてきますよ!

マジで?せっかく堪能してたのに・・・

すると突然口の中が傾いたかと思うと竜は倒れてしまった。

あ〜あ・・・

口の中から這い上がると案の定、武装した獣人達がいた。

そこには先輩もいた。



最後まで食べられませんでした。
フサギコ翔平、残念っ!
<2012/01/06 21:17 ペンテ>
消しゴム
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