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とある飼育員の不幸 − 旧・小説投稿所A

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とある飼育員の不幸

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消化液が彼の服を溶かし、素肌に降りかかる
焼けるような痛みに彼は悶えた


むにゅっ…ずりゅっ…ぐぐ…こぽこぽ…


先程よりも胃壁の動きが活発になり始めた
波打つようにぐねぐねと動き、大量の胃液を分泌していく
その度に飼育員は悲鳴をあげ、狭い胃袋の中でのた打ち回った

しかし窮屈な肉洞は彼にそんな行動もとらせないように締め付けた
全身に胃壁が密着し、分泌される胃液に浸った
激痛に顔を歪め、悲鳴を上げ、体を震わせる

「こ、こんな所で…あ゛ぁぁぁ!!!」

彼の全ての行動は虚しくも無意味なものだった
脱出法は無く、いくら悲鳴を上げようが誰も来ない


ぐにゅっ…じゅぷっ…じゅうぅぅ…


体が取り込まれる感覚が飼育員を襲った
四肢が弾力のあるスライムの様な柔らかな肉壁に埋まり、揉み込まれる
一瞬快楽と感じるも胃液の鋭い痛みにかき消された

そんな事が数分も続いた

彼の肉体はまだ残っていた
手足はドロドロになっているも、胴体はまだ原型を留めていた

「くぅ…あぁ…」

だが精神的に限界が来ていた
自分が与えていた餌のように、自分も大蛇の餌として体内で消化されている
そして止まらない消化地獄に殆どの意識をもっていかれていた

意識が朦朧とし、視界が霞んでいく
粘土のように柔らかくなった体が次々と崩れていった
ゆっくりと、ゆっくりと彼に終焉が迫る

幸いだったのは
途中で彼が意識を手放したことだけである







「遅いなぁ…」

それから30分後
何時まで経っても帰って来ない飼育員が心配になり、他の飼育員がアナコンダの元へと訪れた

銀色の扉を開け、中を覗く
草木が多く、奥でチョロチョロと水の流れる音が響いていた
特に変わった様子はない

アナコンダはと言うと…

黙々と餌の小鹿を呑み込んでいた


本当は昨日の間に完結させようとしてたんですが…気力が無くなりましたorz
んー…まだ内部描写が足りないですね(^-^;
よし、いつかリベンジするぞw(何かリクエストがあれば受け付けます☆

そして、こんな適当な小説なのに感想を戴いて驚きましたw
皆さんありがとうございますm(__)m

取り敢えず充電完了って感じですw
執筆中である二つの作品をどんどん更新していこうと思います♪
なので、これからもよろしくお願いします!

<2012/05/19 20:48 どんぐり>
消しゴム
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