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狼と狐のち日常 − 旧・小説投稿所A

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狼と狐のち日常

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「フラウ、砂羽は?」
「あ……ソルに喰われました」
「……」
返す言葉はない。
これもまた日常茶飯事だった。
砂羽には悪いけど、今自己紹介しよう。
僕の腰ぐらいまでしかない小さな兎の獣人の女の子がいるんだけど
その子は砂羽 白怜って言って
あの残虐狼の飼われてしまっているなんとも可哀想な子。
この家に居る間は吐き出してもらえるようなんだけど
ちょっと小腹が空くと真っ先に食べられて
胃袋に監禁されてしまう。
そのお陰で僕にソルの矛先が向かない事には感謝しておこう。
「う〜ん……ご飯作ろうか」
「了解いたしました。マスター」
そろそろ時間も時間だし。
僕たちのご飯を作る事にした。
異次元の使者達はこちらの世界の空気中不純物を体に取り込むことで
食事をとらずと生きれるようになっているらしいが
多少の空腹感は感じるようで、何かを食べるとやはり空腹感が収まるようだ。
と、言う事で彼らの餌が僕と砂羽(ソル限定)のようだった。
とりあえず、周囲の警戒は怠らず昼食を作る事にした。



<2012/03/15 16:39 セイル>消しゴム
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