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孤独な日々 − 旧・小説投稿所A

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孤独な日々
− プロローグ −
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人間が滅びて長い年月がかかった地球。
そこには多くの種族が暮らしていた・・・
ここは森の中にある小さな村
黄色い毛、長い耳を持ったいわゆるキツネ獣人が住んでいた。
ここにいるキツネ達は昔の大きな戦いの生き残りが村を作ったと言う伝説がある。しかし、今はもう世界中にキツネ達は村を作って生活しているがこの村にいるキツネたちは他の村との交流がなかった。
----------------------------------------------------この村だけの秘密があるからだ

パラ…
木造の部屋の中、乾いた紙の音が響く。

「人類を滅ぼした大蛇を、一人の勇者が… 格好いいなぁ」
「お〜い。そんな顔してどうしたんだぁ?」
クルスか。 いつも微妙なときに出てきやがって...
「いやな、歴史の本を読んでたんだよ。」
「お前らしいよな。そんなことより今日はニュースがあるぞー!」
「サガナ村にオオカミ族が攻めてきたらしいぞ。」
「サガナ村ってあの仕掛けの多い村だっけ。」
サガナ村はオオカミ族の城が近いため、よく攻め込まれるが知恵を駆使して作った仕掛けで巧みに追い払うという。
「そうそう。まぁいつものように追い払っちゃうだろ」
「それもそうだよな」
「じゃぁ、昼も近いしおじちゃんのところにでも行くか?」
「最近野ねずみスープにもご無沙汰だしな。」
木の上から降り、村の中央にある店を目指す。

村の出入口に来た時にクルスが口を開いた。
「あっちの方に誰か倒れていないか?」
目を凝らしてみてみる
「んー確かに誰か倒れているな」
「行ってみる?」

近づくにつきだんだんと形がわかってくる。
どうやらサガナ村のキツネの様だ。
他の村との交流はないが、こういう時は人情ってものがある。

「おい、大丈夫か?」
「.............」
「おい!しっかりしろ!」
「......サガナ村に.....近寄るな...」
「は!?何言ってるんだ?」
「ちょっと見せてみろ。」
ペチンッ
「何やってるんだよ、そんなんで回復するわけ無いだろ。」
「......うぅ...」
「ハッ!? 自分は今まで何を…」
ゆっくりと起き上がる。
「何かあったんですか?オオカミ族が攻めてきたとは聞いてましたが…」
一応、初対面の人なので丁寧に話かける
「サガナ村にオオカミ族が攻めてきたことには代わりないのです…」
「いつもならすぐ追い返せますよね?」
「そうなのですが、何か大きなバケモノみたいなものを連れてきて、そいつは匂いで私たちの居場所を探しだして 仲間を…」
随分戸惑っているのが手に取るようにわかる。
「気持ちはわかりますが、状況がわからないとこちらもどうすることもできないんです。」
しぼり出すように声をだす。
「……丸呑みにしてしまったんです……」



<2012/06/18 02:20 akod>消しゴム
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