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ああ、楽しきかな日常 − 旧・小説投稿所A

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ああ、楽しきかな日常

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少年「あ!エアロ兄ちゃ〜んだ!」

エアロ「おはよ〜♪」

カイル「ん?」

家からウィングさんの所に向かう道中、かわいらしいちびっこがエアロに駆け寄ってきた。

少年「おはよ!エアロ兄ちゃん♪」

エアロ「いつも元気だね♪感心感心!」

なでなで…

カイル「〜んんん?」

エアロは少年を撫でているとだんだん少年に異変が起きている事に気付き、目を見開いていた。なんせ目の前の少年の頭から犬のような耳が2つ、いつの間にかピョッコっとはえていたのだから…

少年「クゥ〜ン♪」

エアロ「かわいいなぁ〜このぉ〜♪」

カイル「お、おおかみ子供だ…。(ガビ〜ン」

俺はすでに目の前にはすっかり子狼の姿になってしまった少年を見て、空いた口が閉じられなかった。

少年「バイバ〜イ!」

エアロ「じゃ〜ね〜♪」

カイル「何かここには何でもいそうな気がしてきた…。」

俺は、子狼の姿のまま走り去っていった少年を見送ってそう呟いた。
よく見れば辺りには一応人間はいるようだが、人間よりも遥かに多くの異様な姿をしている住民を目撃していた。しかもその中には、俺を見て涎を垂らしているヤツもいた。なのでエアロから片時も離れていられなかった。

エアロ「着いたよ!」

カイル「うお〜!こりゃまた立派ですなぁ〜。」

エアロが立派な建物の前で立ち止まり、言った。

ピンポ〜ン

家のチャイムを鳴らすと、暫くしてウィングさんが家から出てきた。

ウィング「ようこそ二人とも。さ、中にどうぞ。」

カイル「こんちは!おじゃまします。」

家の中に入れてもらい、今から行うことの詳しい説明を受けた。

ウィング「話は簡単です。失われたカイル君の魔力を回復と同時に一気に爆発させるだけです。その勢いでとりあえず一気にあなたが持つ竜の姿になれるはずですよ。」

カイル「どうやって俺の魔力を回復するんですか?」

ウィング「これを使います。」

ウィングさんは何やら豆のようなものを取り出し、俺に見せた。

エアロ「なにこれ?豆?」

ウィング「はい♪けれどこのお豆さんは特別なお豆さんで、これを食べるとたとえ死にかけていても一瞬で全回復できちゃうスゴイお豆さんなんです。」

カイル「それってもしやド○ゴンボー○のお豆さんではぁぁぁ!!」

ウィング「まぁ詳しいことはさておき…ここではちょっと危ないので奥の部屋に来てください。」

ウィングさんに招かれ、広いが何も無い部屋に入れられた。

ウィング「エアロは危ないのでそこで下がっていてください。」

エアロ「は〜い。」

ウィング「準備はいいですか?」

カイル「は、はい!(ドキドキ」

ウィング「では、お豆さんを食べて下さい!」

そう言われて俺はお豆さんを口に放り込んだ。
すると俺の中から力が溢れてくるような感じがして、身体が光出した。

カイル「うおおぉぉぉ!なんじゃこりゃぁぁ!」

俺はただ驚きの声をあげていた。



カイル「やべぇ!次でついに竜になっちゃうよ!」

エアロ「楽しみだね♪」

カイル「俺好みがいいなぁ〜。」
<2012/08/22 23:05 カイル>
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