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ケンケンパァ!だよ、人生は。 − 旧・小説投稿所A

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ケンケンパァ!だよ、人生は。

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「うっ……!!」

出口まであと少し。
いや、あと少し“だった”。
ほんの4〜5メートルほどだったのに……。

足が止まったのだ。
丁度、さっきのルカリオと同じように。
気色の悪い感触が 膝から下を蠢き、
もう嗅ぎ飽きたとも言いたくなる腐臭が漂う。
その正体は明白だった。

「くっ!このっ!離せっ!!」

捕まった左足を振りほどこうと、がむしゃらに跳び、踏み、ねじり……。
しかし案に違わず どう足掻こうと このネバネバした液状からは逃れられそうにない。
当然のこと、だんだんパニックになってゆく。

その恐慌と行動が重なって不幸を呼んでしまった。
張り詰めていた糸が切れるように、
バクフーンの体は大きく前のめりになって転倒した。

すかさずベトベトンが彼の体に食らいつく。
上半身を両ひじで起こし、あまり見たくはない後ろを確認するバクフーン。
そこには大口を開けるベトベトンの姿。まあ……、予想はできていた。
その口の中には、ぬらぬらと光沢を帯びた 薄紫色の舌が覗いている。

「くっ……。 ひぁっ!?」

不意にその舌がバクフーンの太股の内をなぞった。
それにビクンと反応して すっとんきょうな奇声をあげてしまう。
わざとだろうか。わざとだったら ブッ殺してやる……してやりたい。

なんて言ってる間に、ベトベトンはバクフーンの首元までに達していた。
口が迫っているだけあって 臭いは相当キツイ。
さっき舐められた時は正直……、正直のところ、
ほんのちょっぴり気持ちがよかった。
だがあの舌で 顔を舐められるのは御免だ。絶対に。

「くそっ……! やめっ……!」

両手も粘液に拘束されてしまった今
唯一できる抵抗、それは 残った左足でただ奴に蹴りを入れることだけ。
しかしそのバクフーンの攻撃も、虚しくも 液状の体に受け流されてしまう。
もちろんダメージを与えるどころか、怯みやしない。

やがて、彼の体は無情にもベトベトンの中にすっぽり収まってしまった。
こうなってしまった以上、もう呑み込まれるのを待つ他ないだろう。
入口が閉じたことで、咽かえるような湿気と臭気が彼を襲った。
あの滑らかな舌は、絶えず 無防備なバクフーンの体を這っている。
その臭いと舐めの強烈なコンビネーションで 今にも吐きそうだ。

こんな状態ではもはや抵抗すらできないだろう。
流石にバクフーンも、心の中で諦めの言葉をつぶやいた。

「(俺は……、こんなところで最期を迎えるのだろうか……。

  ……ん? ……さいご……。)」

と、そのとき、彼の頭の中に一筋の光が差し込んだ……。
さいご……。そうだ、まだ彼にはとっておきの秘密が残っていた。





さぁ、みなさんお待ちかねの……
ヴォア ボア 大暴走だぜええぇぇぇ!!!
え?待ってない?期待もしてない?

おいおい、知らねェのかよ、
かき氷を素手で握りつぶすと
冷たいんだぜ。(- ー -)フッ

<2012/09/15 23:04 ギン鶴>
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