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暇潰しと言う名の大戦争ーー発端は暇を持て余した誰かの思いつきから…ーー − 旧・小説投稿所A

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暇潰しと言う名の大戦争ーー発端は暇を持て余した誰かの思いつきから…ーー
− 主催者はどなた様? −
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気が付くと、俺は巨大な門洋館の門の目の前に立っていた。

確かさっきまで家にいたはずなのに。一体此処は…?一緒にいたレシラムは見当たらないし…。

周りを見渡してそんな考えに思考を巡らせていた時、鉄製の巨大な門が大きな音をたてながらゆっくり開いていく。

門の先には立派な庭園が広がっていて、その中央を洋館まで真っ直ぐ舗装された道が伸びている。

…入って来い、ってか?こりゃ行くしかないか…。

「…あっ」

胸元に手を当てて、しまったと後悔。家にいたため護身用の拳銃もナイフも全部置いてきてしまった。

こりゃ是が非でも丸腰で行くしかない。…ったく、ついてないぜ。

部屋着のズボンのポケットに両手を突っ
進む。

庭園には色鮮やかな花々が咲き乱れ、洋館の周りを彩っている。凄いな。ホワイトフォレストでも、こんな見事に咲いてる姿は見たことないな。どんな人が手入れしてるんだろうか…?

道を突き進む庭園を過ぎて洋館の扉の前まで来ると、俺は思わず立ち止まる。

でっかい扉だな。五メートルはあるぞ。一体この洋館の住人はどんな体格なんだ…?

見上げてみると、本来ある場所にドアノブが見当たらない。どうやって開けるんだこの扉?全く不可思議な事ばっかりだな、此処は。

とりあえずに扉を軽くノックすると、巨大な扉がまるで共鳴するように全体に音が響く。

すると突然ガコン、という音が扉から聞こえると同時に、轟音を上げながら少し扉が開き、俺が通るには十分過ぎる隙間が空く。

「待ってたよ〜。どうぞ入って入って〜!」

…何処かで聞いたーーもとい見たことのあるラフな口調の明るい声。声の主が主催者、そして俺を此処に招いた張本人か?

一先ず誘われるまま、俺は扉の隙間を抜けて洋館に入ると、その先の光景に思わず目を奪われてしまった。

「こりゃ…、すげぇ…」

金や宝石、綺麗な装飾品に彩られ、高級感に満ち溢れた内装。 床の色は真紅に統一され、扉から真っ直ぐ絨毯が敷かれている。更に上には、でかいシャンデリアまで。

当におとぎ話にでも出てきそうな豪邸だ。こんなの、生まれて初めて拝んだぜ。

っと、あまりにも凄い光景を見て一瞬忘れてたけど、俺を呼んだ奴は何処だ?確か中から聞こえたからこの辺に居ると思ったんだけど。

「君がタツヤ君か。なかなか楽しませてくれそうだね〜。」

「うわっ!」

不意を突いて聞こえた声は、俺の真後ろからだった。咄嗟に俺は振り返りつつ身構えると、本来拳銃を差している腰に手を伸ばす。だが、その手は虚しく空を掴むことしか出来なかった。

「ようこそ!!私の屋敷、我が空間へ!!」

振り返った先には、白馬を思わせるしなやかな純白の四肢、胴には宝石で装飾された部位を持ち、威風堂々とした姿ーー俺も初めて見るポケモンがそこにいた。




<2013/01/17 18:43 黒猫>消しゴム
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