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とある研究者の日記 − 旧・小説投稿所A

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とある研究者の日記
− 出会い −
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ピピピ…ガガガ…


ここは日本からだいぶ離れた小さな島。その島の地下には研究施設がある。
私はその研究施設で働いている。
毎日毎日生物のバイオ研究やDNAの研究など別にやりたくない事を無理矢理やらされる…そんな暮らしをしている。
つまらないし…酷い研究ばっかり…逃げ出したいよ…そう思いつつ島の裏にある海岸を散歩する。
「何としてでもこの島から脱出したいな〜…」

バシャ…バシャ…

ふと海岸を見ると魚が沢山集まっている。私はポケットから餌を取りだし、魚達に投げる。
「いいな…私も魚になりたいな〜」

「おい、何をしている!」
後ろを向くと達の悪い研究員が私の行動を見て怒っている。
「そんな奴等に餌なんか与えるな!」
そう言うとカツカツと研究施設に戻っていく。
「…酷いわ…」
少し涙を流すが…すぐに拭き取り、私も研究施設に戻らないと…
ガチャ…
施設に入る。すると…
『ビービー…』 ガシャンガシャンガシャン…
警報が鳴り、周りのシャッターがどんどん降りてくる。
「な…何!?」
急いで施設から出ると…海岸に小さなシャチが泳いでいる。
「なんだ…子供のシャチが迷い込んだだけなのね…」
フゥと一息つくと…

ズギュン!

後ろから銃声が聞こえ、後ろを振り向くと。
「実験の材料ゲット♪」
さっきの研究員がライフルを構えている。
「あ…あんた!何を!!」
「だから…研究の材料だって。」
「子供なのよ!」
「関係無いだろ!」
「なら…私の行動も関係無いのね!」
何を考えたのか分からないがとにかく海に飛び込んで子供のシャチを抱き、陸に上がると、研究員が舌打ちをしながら施設に戻っていく。
「…助けないと!」
私も施設に戻り、急いで自分の研究部屋に向かう。


「良かった…傷が浅くて。」
包帯を巻いて、シャチの頭を優しく撫でる。
すると、子供のシャチは私を見て何かを伝えようとしている。そこで…私はまだ未完成の翻訳機をシャチに付けると…
「あ…とう……あり……が…とう」
微かに(ありがとう)と聞こえた。
私も微笑みながら…
「良いのよ♪」
と言う。
何年ぶりだろうか…こうして笑顔を誰かに見せるなんて…嬉しいな〜…
さて、シャチの子供を隠さないと。
私は研究用の水槽にシャチを入れる。
私の研究用の水槽は他の奴に比べて3倍近く大きいので、カモフラージュすればある程度はばれないだろう。
いきいきと泳ぐ姿、何だか癒される。
「さて、そろそろ寝ようかな…」
そう言うと
「お…や……すみ」
とシャチの子供が言う。
私も(おやすみなさい)と言う。
水槽に寄りかかり、ゆっくりと目を閉じて眠る。




ん〜…初めて別のジャンル。
頑張って行きます!
来年もよろしくお願いします!
<2012/12/31 12:28 シャビー >
消しゴム
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