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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ
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「はい、ふっか〜つ」
復活した月夜兎はにゅっと二匹(ふたり)の前に姿を現した。
「不死身ってスゴい……」
ミレアはまじまじと月夜兎のことを見つめる。
「さてと、お二方。悪いけど水神の奴に『こんなお仕置きが通用するか。むしろご褒美だ』って月夜兎が言っていた、と伝えてくれるかな?」
月夜兎はジェネラスからニンジンの入った箱を取ろうとする。
ところがジェネラスは首を横に振ってそれを制した。
「月夜兎さん、実は今までのはお仕置きのための下準備だったんですよ」
「へっ……?」
月夜兎は驚嘆する。
「フフ、美味しそうな兎さんね」
背後から知らない声がした。
月夜兎は恐る恐る振り返る。
「……どちら様?」
目に映ったのは水色の竜だった。
「私の名前はネージュよ。今日は、あなたを屈服させにきたの」
「私を屈服?そいつは面白い冗談だ」
月夜兎は鼻先で笑い飛ばす。
「そうね。確かに『普段の状態』ならそうでしょうね」
「それはどういう意味だ?」
ネージュの意味ありげな言い方に月夜兎は噛みついた。
「フフ、すぐに分かるわ。さてと、あなたって結構強いらしいじゃない。私を楽しませてくれるかしら?」
ネージュは氷の槍を作り出し、身構えた。
「ほう。私は女性相手でも手加減はしない主義だぞ」
月夜兎もいつの間にか御神剣を取り出して身構えている。
するとネージュが間髪入れずに槍を突いてきた。
月夜兎はそれを軽々と跳躍して避ける、つもりだった。
ところが。
「はにゃ?」
足に力が入らず、その場に倒れ込んでしまったのだ。
まあ結果的には槍を避ける形になったわけではあるが。
<2011/07/24 22:47 とんこつ>
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