[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS
怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ
01 02 03 04 05 06 07 08
09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
「あっ」
若い男女の二人組がオイラの視界に入ってきた。
こっちの方に向かってきてるみたいだけど、さすがにありゃ鉄砲玉じゃないだろうな。
さしずめカップルといったところだろうか。
なんか羨ましいなぁ。
オイラなんて同族がいないから、恋愛も出来ないし子孫を残すことも出来ない。
オイラの分まで幸せになれよチクショー、と心の中で呟く。
カップルたちはそのままこちらにやってきた。
ムードぶち壊してゴメンネ。
オイラを含む警官たちは申し訳ない気持ちでそのカップルを見送ろうとする。
ところが。
「ここか」
カップルの男の方が○○組の門の前に立ち止まると、躊躇なく門をバーンと開けて中に入っていった。
あまりに自然な流れだったので、オイラたちは制止すら出来なかった。
そして。
「な、殴り込みウボェアァー!」
中から悲鳴が聞こえてきた。
えっ、マジで?
「この野ろギャーッ!!」
「テメエらオブホッ!」
……聞こえてくるのは○○組の組員の悲鳴や何かが割れたり壊れたりする音。
「ハハハ、抗争の阻止に失敗しちゃいましたね」
「何のために私たちは来たんだろうな」
外にいた警官たちは、ただ呆然としているしかなかった。
<2011/06/27 20:29 とんこつ>
▼作者専用
[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS