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竜との日常{続編}
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− まだ見える光 −
ヌチュアァ…チャッ…グチュゥ…
「はあ、はあ…くそ…」
自分の過ちに火を燃やしながら、ようやくカイオーガの胃袋らしき空間へとたどり着く。スイトはうっすらと目を開け、顔を上げてキョロキョロと見ているそ中は広く肉壁がグヨグヨと動いていた
「そうだ、ルカリオは?」
先に食われてしまったあいつを思い出す
もう血肉にされてしまったのだろうか
脳内に映し出せれたあいつの姿が浮かび、俺はぶんぶんと首を振る
「まさかあいつがな…」
ゾッと冷や汗を垂らし、スイトは体を引きずりながら前へと進んでいく
下はヌリヌリと粘液がついており、少しの揺れは、まるで俺を阻んでいるかの用だった
「…………あ!!」
薄めになっていたパッチリと開き、ゴシゴシと瞼をこする
そこにいるのはぐったりと倒れているルカリオだった
「よ、良かった…」
まだドロドロに溶かされてはおらず、俺は嬉しかった
だがピンチには変わりはない、ここから出る方法を考えなくては
「何か…何か無いのか」
いつ胃液が分泌されるかわからない為スイトは慌てながら
この空間への脱出を考えるが一つも浮かばなかった
「うう…く、くそ!!」
グニュン!!
何も浮かばないのか、よれよれと立ち上がったスイトは胃壁にパンチを喰らわす。だがそれが仇となるのも知らずに…
グニュッ…ヌチヌチ…グムリ!!
「え、ちょ…ま…」
拳が徐々に壁の中へ沈み、ゴムのように柔らかい胃壁はグヨンとした反動で身体を跳ね、後ろ側の胃壁に当たってズルッと倒れ込む
「ぐ…こんな…事って…」
何もできないまま、胃壁がぐいぐいと顔に密着をし、体液が顔に塗りつけられ
周りの肉がスイトの体を埋めていく
「こんな状況なのに、気持ちいいや…」
胃壁に捕まりった俺は容赦なく揉まれ続けられ
愛憮とも言える空間に支配されたスイトはなすすべがなく、ただ身を預けていた
「もう無理かな……ルカリオ、恨むなら恨むがいいさ…」
ちらっとルカリオに目が入り
謝罪を申す。こうなった原因は全て俺のせいなのだから…
「後で蘇生するように頼むから…さ…」
情けない口調でルカリオに言う
快楽のあまり眠たくなったのかスイトの目はゆっくりと閉じようとした
チャラリ
「?」
胃壁がグニョグニョと押し込まれている反動で
服から一つのメモリのが手に落ちてきた
「………!!」
それを落とさずに慎重に見いるとスイトの目つきが変わっていた
「まだ…まだ希望が!!」
■作者メッセージ
希望がある…はず!!
ネージュ「本当にそうかしら?」
ルカリオ「そうでなかったらただじゃおかねえ…」
は、はい…
<2011/06/28 19:08 スイト>
▼作者専用
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