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【保】ハロウィン小説 お菓子をくれないと○○するよ!
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差しが強く私のまぶたを焼く。
身体がドンドン覚醒に向かい。
……そして、私は日の光に眩しそうにまぶたを動かしながら目を開いた。
「うっ……うぅ〜〜ん……なんか、身体軽いわ♪
眠ったら疲れが全部とれたみたいね♪」
目が覚めて、起き抜けに思いっきり伸びをすると、
昨日あれだけ重かった身体が妙にスッキリしていて……
とても不思議だ……って!
「なにこれ〜 服や身体がビチャビチャじゃない……」
それどころか、自慢の髪もベトベトになって、
背中に張り付いているのが、さすがに気持ち悪くて酷く動きにくい。
こんな事をする奴は……
私の知っている限りアイツしかいない!
「……リヴェーヌっ! 貴方また、やったわねっ!」
怒声をあげて部屋中を見渡し、
リヴェーヌの姿を探すが、逃げたのか姿が見えず……
変わりにこんなメモ書きが近くに落ちていた。
『ふふふ……やっぱりクッキーより、
アイゼンの方が何倍も美味しかったわ♪
PS ごめん許して♪
アイゼンの寝顔を間近で見たら思わず♪』
わ、私も……お、思わずクラッと目眩がしたわよ。
貴方のメモ書き読んでいたら、こう……何かが込み上げるかのように……
メモ書きを持つ手に勝手に力が入ってきて、
クシャクシャにしてしまうぐらい元気になっていた。
「ふっふっふっ……リヴェーヌ……
後でキッチリお礼参りするから、覚えてなさいよ……」
今の私がどんな顔をしているのか自分では分からないけど。
リヴェーヌが、たまに怒った私を見たとき……
青ざめて逃げ出したりするから多分そんな顔をしているんだと思う。
だけど、ここで怒っていても仕方がないから……
ハァとため息をつくとリヴェーヌの色々な体液で、
ベトベトにされた身体をお風呂で洗い流し新しい服に着替えていく。
「それにしてもリヴェーヌ。
最近こっそり食べるのが上手くなったな……
気をつけないと、また寝ているときに食べられそう。」
ちょっと複雑な気分になりながら、
私は頭にリヴェーヌの姿を思い浮かべていた。
「う〜ん……別に食べられるのは良いのよね。
ただ、私は呑まれるときの感触を……」
思わず自分の被食に対するこだわりに浸たりそうになったけど……
着替え終わって、ふと何気に目に留まった時計を見たら、
ピシッと私の時間が硬直した!
「……13時っ!」
時間が動き出した瞬間にお昼の湖に私の悲鳴が木霊した。
急いで、支度を済ませ小屋を飛び出していく。
沢山の荷物と一緒に私の目指す場所はあの場所だった。
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←<2011/06/08 20:49 F>
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