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【保】妖精の運命
01
この世界では、もてない心の優しい男の子を幸せにする妖精がいました。しかし、ジャングルで生まれ育つ妖精ですが、危険がいっぱいです。妖精の生存率は、1パーセントそんな、彼女たちの物語です。
今日も、元気に人のいる町をめざす妖精たち、しかし、そこにトウカイモウセンゴケがいました。目の前にそれがあることに気が付かないようせいたち、
そして、
「きゃああ、いやああ。ネバネバする」
餌食となったのです。
赤い触手のようなものには、ネバネバ消化液がついていて、羽をくっつけて溶かしてしまいます。
こうして、妖精は、意識を失ったのです。
生き残った妖精は、少しだけ。しかし、ここで大きな罠があります。ウツボカズラです。そして、ウツボカズラは、甘い香りで獲物を誘惑します。
「甘い香りがする。」
「ここだ」
妖精は、元に戻ろうと思ったのです。しかし、もう手遅れでした。
「羽がはなれないっ」
そうです。ウツボカズラのネバネバに捕らえれてしまったのです。
妖精は、力づくで羽をはなそうと必死です。
「はなれた」
そして、深い底なしの穴に落ちていくのであった。
残る妖精は、10匹。ここを抜ければ人のいる町にいける。安心した妖精たちしかし、安心するには早かった。
「げっ」
「ウシガエル」
そこに、ウシガエルの群れがいたのです。ウシガエルは、アメリカザリガニをエサとしているくらいです。妖精なんて、ぺろりと一口で食べてしまいます。
「目的を果たすまで」
「私たちは、逃げない」
なんと、妖精は、ウシガエルにたち向かったのです。
ウシガエルは、長い舌を伸ばしました。しかし、それをかわす妖精。しかし、妖精の後方から伸びてきた長い舌に巻きつかれてしまった。
そのまま、叩きつけられる妖精、仲間が援護に向かうが、長い舌に捕まってしまう。
「うあっ」
「大丈夫、きゃあ」
そして、ウシガエルは、とんでもない行動にでる。
なんと、妖精たちを長い舌でべろべろと犬のようになめまわしたのである。
「いやあああああ」
「きもちわるい」
唾液の重みで空に飛べなくなった妖精たち。そして、悲劇は、これだけでは、なかった。なんと、妖精たちは、このような症状を訴えた。
「体が動かない」
カエルの種類よって異なるが、特に大型のカエルは、獲物を丸飲みしやすくするため、唾液には、獲物を疲れさせる麻痺毒的な特殊な成分が含まれている。
ウシガエルのなめまわし攻撃は、続いている。長い舌は、疲れるどころか、犬のように素早く器用になめまわして、スピードアップしていた。そして、妖精の弱点を攻めます。
「あっ」
「そこ」
「だめっ」
「くすぐったい」
ウシガエルは、妖精たちが弱ったのを確認すると、妖精たちを丸飲みにした。
「ん、んっー」
妖精たちは、骨ごとトロトロになるまで、ウシガエルに飴玉のようになめ溶かされてしまった。
妖精は、全滅したと思われた。
が、しかし
あの妖精の中で一匹臆病なのがいた、隠れていたため助かったのである。
その臆病な彼女の話をするとしよう。
あれから、一週間たった。
妖精は、食べるものが無く、お腹をすかしていた。
すると、小さな5歳くらいの男の子がいた。
「小さなおねえちゃん」
「坊や私が見えるの?」
この妖精が見えるは、もてない心の優しい男の子だけである。そして、男の子は、こう訊ねたのである。
「おねえちゃん、うちで飼っていい」
これが、出会いだった。
男の子は、ちゃんと世話をしてくれた。
あれから11年後
男の子は、少年になっていた、高校生になっても、もてなかった。そして、少年は
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