[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS
エンペラーフェスティバル
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24 25
− 収まった火山 −
オーガは嬉し楽しそうに吹き出すのを堪える。
しかし彼がその五分を与える事はなく、マツブサの襟元をつかんで引き寄せた。
「僕はみんなの援護に行かなきゃいけないから…五分なんて長時間、あげらんないよ」
開けた大口を近づけ、唾液を啜りながらマツブサを頭から咥えるカイ
オーガ。脚から呑み込んでいくと、抵抗され余計に時間がかかるから
だ。 肉厚な舌が顔面に押し付けられ、なんとも呼吸が苦しそうだ。
「辛いだろうから…早めに終わらせようね♪」
「んぶぁ…ぶへぅ…ぅぅううっ!!」
ゴキュ…ゴキュ…
噛み潰すのは、決してカイオーガの趣味に合わない。二回続けて
嚥下の音が、広々とした金庫内に響き渡った。当然マツブサは、
その音をサラウンドで聞いているだろうが…
「ゲプッ…ご馳走さまでした」
両ヒレを胸の前で合わせ、カイオーガは食後の決まり文句を言い
放った。彼の胃袋には、まだ殆ど唾液の洗礼を受けていない獲物
が収まっている。恐らくこれから、彼の意思とは関係なく遊び尽
くしていくのだろう・・
「さぁーて…誰を助けに行こっかな?」
主人、親友、弟・・できれば全員を援護したい。
溶けた金、砕けたルビー、冷えて固まった溶岩。戦闘の跡が色濃く
残っている金庫を放置したまま、カイオーガは扉をくぐっていった。
[4]
←
■作者メッセージ
〜 マグマ(MAGMA)メモリ 〜
DETA:その名の通り、『マグマ』の記憶が内包されている。
全身からマグマを限りなく噴出、操作でき、それを利用した攻撃が可能。
:T2世代のメモリなので、エターナルを使えば封印できる。
<2011/07/17 10:26 ロンギヌス>
▼作者専用
[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS