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エンペラーフェスティバル
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− 本当の開幕 −
シロナ「…本当にいいの? 打ち上げに参加させてもらって。それにこの部屋…関係者以外立ち入り禁止なんじゃ…?」
ロンギ「いやいや…同じチャンピオン同士、立派な関係者じゃないですかw」
ポケモンリーグのリビングにて行われた、打ち上げパーティーに招待されたシロナ。彼女の目は巨大なテーブルの上に並んだ、異様に豪華な料理に向けられていた。一方、カイオーガはリーグ創立記念というだけあって、皆より飛び抜けてハイテンションだ。
カイオ「ね〜マスター見てよこれw 似合ってる?」
ロンギ「…お祭りがしたいのか? お前…」
そうコメントするしかない。何故ならカイオーガは、背中に大きく『祭』と描かれた青のはっぴを着ていた。特注の新品らしく、まだシワ一本付いていない。
カイオ「だって今日はここの夏祭りなんでしょ? 後でたっぷり外で遊ぶんだもんw ねーっ♪」
バビ「は? ああ…」
カイオ「…ねぇ?」
バビ「ね、ねーっ…」
『ねーっ』には『ねーっ』で返されなければ気が済まないタチらしい。バビロンは彼のその陽気さについていけず、ふっと窓から外の景色を見下ろした。
バビ「おーおー…沢山きてるじゃないか…」
リーグの広場には千を超える屋台が並び、ワイワイと大勢の客で賑わっていた。さすがに全地方から人が集まるためか、それぞれの屋台の主人もホクホク状態らしい。
シロナ「流石イッシュリーグね…シンオウリーグも改装してくれればいいんだけど。」
ロンギ「カントー本部が予算をケチってますからね…w ここも修理代だけでギリギリですよ。」
カイオ「も〜、二人ともお仕事の話は今日はナシ!! 楽しまないと損だよ?」
カイオーガが、作りたての焼き鳥片手に話しかけた。その向こうではラティオスとレムリアが、小さな机を間にはさみ、真剣な面持ちで向かい合っていた。机には、ただいま激戦中のチェスセットが載っている。
ラティ「いいですかレムリアさん…負けた方が相手に2万円…」
レム「分かってるわ…あなたの財布空っぽにしてあげる…w」
=====
ロンギ「…そういえばシロナさん。あなたのポケモンは出さないんですか?」
シロナ「んっ…出してもいいけど、彼女の遊び相手になって貰える?」
何だか意味ありげな質問をされるが、ロンギヌスはすかさず首を縦に振った。
シロナは腰に六つ並んでいるモンスターボールから一つを外し、ひょいとロンギヌスの前に放り投げた。中から煌びやかな光に覆われて、先ほどのミロカロスが姿を現した。食事に飢えていたのか、口元から涎が少し覗いている。
シロナ「この子、こう見えて食欲旺盛で…毎日手を焼いているのw ちょっと遊んであげてくれるかな?」
その『遊び』が何なのか、シロナの白鳥のような笑顔からは伺えなかった。肩に水っぽい何かが落ち、背後からムッチリと張りのある蛇体が押し当てられるまでは・・
<2011/06/28 22:59 ロンギヌス>
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