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【保】迷い人
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『シィナ…よく聞いてくれ』
起き上がって真剣な表情をする僕を見つめたまま話した…
『近い内にここは襲撃されるはずだ…』
シィナの耳が震える…そして
『そんなことないよ…?ここはあいつらに知られてないし…』
『何か…あってからじゃ遅いんだ…』
シィナは嫌々と首を振っていた…僕は何を言ってるんだ…まだ相手は小さな子供なのに
『ごめん…シィナ…』
『…』
僕はシィナの頭を撫でながら玄関のドアへ向かう
『…何処に行くの?』
シィナの質問にこう答えた…
『この場所を守るために…僕も何かできないか探してくる…』
そしてドアを開けて閉めようとした…
『これをもっていっ…きゃぁΣ』
そう言いシィナがドアに何かを引っ掛けて転んでしまう
『大丈夫…?』
『これ…お兄ちゃんの剣…使って…』
シィナの背よりはるかに長い山刀のような物を引きずってきた…
『いいのか…?お兄さんの剣を勝手に使っちゃって…』
『そのほうがお兄ちゃんも喜ぶし…孤人さんをお兄ちゃんと思ってるから…』
僕はその山刀を持ち上げた…ずっしりと重く2mはある刀だが長身の僕なら扱えそうだ…
『ありがとう…もしお兄さんに会ったら早く帰るように伝えるね』
『!…本当?』
目を輝かせるシィナの頭を撫でると耳をピクピク動かし尻尾を揺らしている…こう見ると可愛いな…
『ああ…その前にひとつ頼みがある…』
『何々?何でも言って♪』
それと同時に大きくお腹が鳴る…ここに来てからほとんど何も口にしてなかった…
『じゃあすぐご飯作るよ♪待っててね〜』
僕はもう一度シィナの部屋に入り食事を頂いてからここの死守を考えることにした…
to be continued
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<2011/11/24 00:04 狐人>
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