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ぼくのなつやすみ
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− JANK PLANNING −
ーーーところ変わってワクドナルドでは・・
「Shots,shots,shots…♪」
愛用のメタリックグリーンのヘッドホンを耳に掛け、脂っこい
ハンバーガーを頬張るバビロン。実は彼、こういったジャン
クフードにはまるで目が無いのだ。もし彼を擬人化してしま
ったら、超理系のぐうたらニートになってしまうに違いない。
「期待を裏切るようだがマスター、やはり息抜きなしに戦闘な
どやってられないねぇ…♪」
テーブルに置いた人差し指でコンコンとリズムを弾ませ、
まっ昼間のひと時を楽しむ。しかしポテトを口に咥えた
瞬間、ヘッドホンが何者かによって奪い去られるのを感じた。
「っ……誰だっ…!!」
「…私よ。この空気読めないポンコツ頭っ!!」
クリーム色の拳にボカッと一発喰らい、頭を掻きむしるバビロン。
命の次に大事なヘッドホン(マスターは三番目)を取り返そうと
する様は、まるでゲームをママに奪われた子供のようだった。
「よくもまぁ呑気にそんなもの食べてられるわね?」
「………………やらないぞ?」
「いらないわよっ!!」
ポテトをむしゃむしゃ食い荒らすバビロンに、レムリアも流石
にご立腹のようだ。バビロンはパッケージに口を付けると、上
を向いてそれらを一気に胃に流し込む。
「大体あなたね….指名手配中なのにどうして買えたのよ」
「ガフぅ….警戒心のないバイト店員に感謝しなければな」
「あ〜そうね…でもその前に…」
レムリアはギロリと睨みを利かせ、バビロンの肩を引っ張ろう
とする。だが彼の巨体を、そう簡単に動かすことはできない。
ウンウンと力を込めるだけのレムリアを、バビロンはクスッと
鼻で笑った。
「フフ…そんなに私をここから出したいか?」
「あ…当たり前でしょ!! …も、もう…早く行きなさい…よ…!!!」
「…まあバリューセットも食い尽くした事だし….その望み叶えてやるか」
バビロンが急に立ち上がったので、レムリアは反動で他の客に
衝突しそうになった。バランス感覚をフル稼働させて平衡を保
つと、バビロンをまたまた睨め付けた。しかしその頃にはもう、
店のドアは風が吹き抜けたようにガラガラと揺れていた。
「何なのよ….もう…」
彼に遅れを取るまいと、レムリアも店を飛び出していった。
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「マスターもマント着るんだ….似合わないねっ♪」
「やる気失せちゃうからそういう事言わないでくれ」
「あはは…ゴメンゴメン。それじゃあ僕もカッコつけちゃおっかな?」
「……はい?」
カイオーガは帽子からハトを出す手品師のように、何処からと
もなく赤いスカーフを取り出す。それを太い首(そもそも首は
無い)にキュッと締め、やる気をゴオゴオと燃やしていた。
「うぉぉ…TODAYのボクは非常に燃えてるぜ…」
「(…スカーフに錯乱術でもかかってたのかな…)」
「ヌッヒヒヒヒ…そんじゃ行きますかァァッ!!!!!」
「・・うん。」
もうどっちが主導権を握っているのか分からない。カイオーガ
は早速「れいとうビーム」をぶっ放したが、財竜は難なくそれ
を見切る。彼に続いてロンギヌスも隠しナイフを投げたものの、
カキィンと黄金の腕に叩き落されてしまった。
「君らが僕を超えたいのは分かるよ。でもそれを許しちゃ僕の
居場所が消えちゃうんでね」
「へぇ…!? じゃあ俺の仲間になってみるか!!?」
「…死んでも断るから」
シアンの巨体が飛び上がり、左手でロンギ
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