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【保】とある竜医と女王竜の記録
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「ふ、俺もようやく安定してきたな」
湯につかりながらゴルダは呟く、軍を抜け出した当初よりかは精神状態もかなりまともにはなっていた。
「しかし、まだまだだな。奴らを潰すまでは油断できん」
そう言って風呂を出る。
「あら、ちょっと台所来てくれない?」
自室へ行こうとしていると、アルガティアに言われてゴルダは台所へ向かう。
「これを砕けとね・・・」
ゴルダの前にあったのは、ハガネクルミと呼ばれるこの世界で最も大きく。最も外殻が硬いと言われるクルミだった。
「エルライトハンマーでも使わないと砕けないからなこいつは」
ゴルダは手の骨を鳴らしながら拳を構え
「オラァ!」
一気に拳を叩き付けた。
ハガネクルミはあっという間に割れ、中から実が出てくる。
「あとそれ、非常に渋いから灰汁抜きちゃんとやれよ」
そのままゴルダは部屋へと戻る。
「さて、話聞かせてもらおうかな?」
部屋へ戻るや、ポポイが居たので。ゴルダは今まであった事をすべて話した。
「それは壊れるね・・・精神的に」
「おかげでこの様さ」
ゴルダはポポイに腕の傷跡を見せる。
「ああ、この程度なら治せるよ」
ポポイは何かを詠唱し、ゴルダの腕の傷跡をなぞる。
すると、傷跡はあっという間に消え去た。
「もう切っちゃダメだよ?」
とポポイが言うと
「沈まなければな」
とゴルダは答えた。
<2011/07/25 22:15 ゴルダ>
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