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【保】突然の覚醒
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「ひどいわ…何…これ…」
「誰がこんなことを…」
二人が見た光景……それはたくさんの木が倒れており、その中にはたくさんの動物の死骸が大量に並んでいた。
バッサ…バッサ…
スタ…
「すげー木がたくさん倒れてるし、動物達はすごい有り様だ…」
「他の死骸もすごいことになってる…何なの…これ…」
動物の死骸の中には黒焦げの死骸、凍っている死骸、そして大量出血で死んでいる者もいた…
「あら…?キャー!!」
ガシ…
「ぐえ…!いきなり何……うわー!!」
なんと大型の動物の体は真っ二つになっていた…
「怖いわ…体がすごいことになってる…」
「熊とかライオン……こんな奴を一瞬で倒すなんて物すごい凶暴な奴か?」
動物の死骸を見ていたスイトとミレアだが…
「あ…!」
「どうした?ミレア…いきなり大声出して…」
「兄…いたわ…」
ミレアが指を差したところは…
「あ、あれは…ジェネラス…!?」
※ ※ ※
ペロリ…
「ククク…実に素晴らしい……目障りな人間など一瞬で血祭りに楽しめるな…」
口についた血を舐め取りゆっくり歩いていた…そのとき…
「ジェネラスー!!」
「兄さーん!!」
スイトとミレアが来たのだ…
(先ほどのピンク色のドラゴン…それに人間だと!?)
そしてジェネラスは頭を抱え…
(ピンク色のドラゴンは妹のミレアか……そして人間はスイト……どういうことだ?…人間と仲良くしてるとは…同族としてどうかしてるな……仕方ないこいつの声で……クク…)
「兄さん…大丈夫なの…?」
「あ、ああ…大丈夫だ…」
「良かった…」
「それよりジェネラス……今までどこに行ってたの…?」
「そ、そういえば朝からいなかったわね…」
「何…森に異変が起きてな…それで見て回っていたのだ…」
「…………………」
「そうなの…あたしもたくさんの死骸を見たの…あたしも森に何か潜んでそうな感じがして…」
「そうか…それで私も……」
「お前…誰だ…」
「何……?」
「ど、どうしたの?スイト…」
「さっきからおかしいんだ…ジェネラスの雰囲気て感じがしなくて…」
「それはどういうことだ?スイト…私はジェネラスだぞ…」
それに反応したスイトは…
「やっぱり違う…ジェネラスじゃない…」
「ス、スイト…」
「俺にもわからないけど…今のジェネラスには悪を感じるんだ……だから…」
(こいつ…)「ミレア…お前はどうなのだ…?私を悪者扱いされているようだが…」
「え…そ、それは…」
ミレアは迷っているとスイトは小さい声で…
(ミレア…惑わされちゃダメだ…!!)
「!?」
(こいつは俺達の知っているジェネラスじゃない…さっきから悪意を感じて仕方ないんだ…)
「!!」
「あなたは……あたしの兄じゃありません!!」
「ほう…ミレアまでどうしたというのだ?」
「どうもこうも…お前は俺達の知っているジェネラスじゃないてっことだ!本物のジェネラスはどうしたんだ!!」
ピク…
(こいつ…ただの愚かしい人間かと思ったら驚いたな……後で処理しようと思ったが…ここで目障りな二人を処分するか…)
ズオオオオオ!!
「うわ…!!」
「キャ…!!何…これ」
突然辺りが揺れ始め、ジェネラスからとてつもない威圧が広がった…
「な、何だ…この威圧感は…」
「体が…ビリビリと伝わって来る…何…これ…」
そして揺れは止まり…威圧は止まり…
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