[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS
消えた理性 Final
01
02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18
「ふふふっ...」
暗い月明かりの中、不気味な声をあげるポケモン。
手には何かが握られている...
「ふはははははは!!!..最高だぜええ!!」
歓喜の叫びを上げながら、ポケモンは森の奥深く、
消えていった...
「おいカイオーガ!」
「ん〜?また人間でもきたのぉ〜?」
いつも通りののどかな会話。カイオーガは海辺で昼寝をしていた。
「ち、ちがう!あた、あたたた、あたた...!」
「ケンシロウの真似?似てないなぁ〜。」
「ちちちがう!頭に何かが...とってくれえ!!」
「ん?」
よく見ると、ジュカインの頭に緑色の何かが刺さっている。
「これ?」..つんつん。
「バ、バカ!突付くな!早く取ってくれえ!!」
「はいはい。」
ジュプウ...
緑色の直方体が、ジュカインの頭から抜け落ちる。
「なあに?これ。」
「こっちが聞きたいぜ...いったい...」
ジュカインは緑の物体を拾い上げると、じっくり観察し始める。
「おい、ボタンがあるぜ?」
「こういうときは押すのがメジャーでしょ。」
「お前が押せよ..」
「怖いの?(笑)」
「べ、べつにそういうわけじゃ..この!」
ジュカインはボタンを思いっきり強く押す。
...カチッ.「Invisible!」
「しゃべったあああああああ!!」
ジュカインはカイオーガに抱きつく。
「なーんだメモリじゃん。この島にもあったんだね。」
「め、めも...なんだよそれ...」
「かくかくしかじか...」
「そ、そうだったのか..」
「それはともかく、いつまで抱きついてるのかな?」
「え..あっ..」
ジュカインは顔を赤くしながら、カイオーガから飛びのく。
「かーわいい♪」
「う、うるせえ!、別に..」
「そのメモリを渡してもらおうか。」
突然の図太い声に、ジュカインたちの会話が止まる。声のした方向を見ると、3匹のポケモンがこちらを睨んでいた。
「なんだ?おまえら。」
「答える必要などない。メモリをこちらによこせ。」
首領らしきアーマルドが、ジュカインの握っている
メモリをものほしそうに見ている。
傍らにいる二匹のポケモンは、ザングースとオーダイル。二人もやはり、アーマルドの手下のようだ。
「ジュカイン、それ渡しちゃダメだよ?」
「もちろん。なんとなく渡す気にならないしな。」
ジュカインとカイオーガは要求を断り、戦闘体制に入る。
「仕方ねえ...」
「お、あきらめてくれるのか?」
ジュカインが嫌味たっぷりに言う。
「いや...奪うまでだ。やれ。」
「だろうな。」
ザングースとオーダイルはなんと自分のメモリを取り出し、ザングースは爪に、オーダイルはあごにそのメモリを差し込んだ。
「Blade!(刃)」
「Storm!(嵐)」
メモリは音を発し、二人のからだに取り込まれる。
「なっ...」
「ジュカイン、まずいよ..」
見た目は何も変わってはいない。だが...
ズザザザザザザザザザアアア!!!
ドガガガガガガガガアアアン!!!
ザングースが腕を一振りしただけで、ものすごい斬撃が発生し、カイオーガを襲う。
オーダイルのハイドロポンプが、竜巻のようにジュカインに炸裂する。
「クククッ...人間も面白いもの作るじゃねえか。」
アーマルドの手には、血のように赤いメモリが握られていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
...熱がでたアアアアアア!!!(微熱だろ
テスト月曜日なのに...
カイオーガ
[5]
→
▼作者専用
[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS