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力求む者
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− 力の笑顔 −
フラ「…その約束覚えてるよね…?」
「…ああ…。」
フラ「…ぷっw」
「え…?なんか変な事言ったか?」
フラ「いやwまたあの時と同じだなってwなんでそんなに素っ気ないのかなって」
「…ごめん」
フラ「謝らなくていいよwただ面白かったからさ…w」
「…ふっw」
フラ「ふふっw」
「…確かに可笑しいなw」
フラ「やっと笑った」
「え?」
フラ「グライガーの事があってからいつもしかめっつら浮かべて笑おうとしなかったよね…。心配してたんだよ」
「…。」
確かにグライガーが死んでから何をしても楽しくなかった。
だからいつもフライゴンが笑わせようとしたり、構ってくれたりしていた…。
フライゴンは俺を守ってくれてる
今度氷タイプがやってきたら俺達は2匹とも死ぬだろう。
だから…
俺もフライゴンを守るんだ。
絶対に
フラ「…ぇ?ねぇ?聞いてる?」
「…はっごめん…。何だっけ?」
フラ「この実食べようよ?クラボ!おいしいよ?」
「あ…ああ。そうだな」
そう言うとフライゴンは丁寧にクラボの実を2つ取って1つを俺に渡した。
フラ「じゃあ…いただきます!」
「いただきますー」
2匹は豪快にクラボにかぶりついた。
フラ「んー!おいしー!」
「だな!こんなおいしいのははじめてだ!」
フラ「さすがグライガーだね!彼の力だよ!きっと」
「だな…。」
―――――――――
ビブ「ねぇ…埋めちゃうの?やっぱり」
「…。」
ビブラーバは涙目で尋ねる。
僕は静かに頷いた。
最初は埋めずに燃やそうと思ったのだが、彼は火がタイプ相性関係なく嫌いだった。だから最期に火で燃やすのに疑問を抱いたからだ。
ビブ「…ねぇ。これも埋めていい…?」
そういって出したのはクラボの種だ。
ビブ「グライガーが『みんなでいつかクラボ食べたいんだよな。食ったことないのか?もったいないな…じゃあ良い場所見つけといてよな!』って預けたんだよ…。ここならグライガーに一番近いし…。」
「…いいよ」
そういうとビブラーバはグライガーの亡きがらの傍に種を置いた。
ビブ「…良い実咲かせてね…。」
僕は土を被せて行く。
涙と共に。
ビブ「また…絶対にくるからね!!!」
ビブラーバの声が僕の涙腺を崩壊させた。
2匹は泣いた。
辺りの土地が轟く程に
■作者メッセージ
また過去入りましたーw
<2011/10/19 10:51 氷水>
▼作者専用
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