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捕食旅館へようこそ 〜 ご主人様は肉の味 〜
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− 約束は守りましょう −
の頭部をパクリと咥えたまま、渾身の勢いで息を吸い
始めた。手心など加える様子もなく、ひたすらアイスの木の棒から味
を搾り取ろうとする幼子のように。
「死ぬほど吸ってあげるからさ……干からびちゃ駄目だよぉ〜?」
「あっ、あああっ……!!!」
先ほどの舌マフラーで塗りつけられた唾液が、凄まじい吸引力によって
吸い上げられていく。カイオーガは酸素が尽きるとしばらく彼の顔面を
舐め回した後、再び吸引を始めるのだった。チュゥチュゥという唾液が
風に呑まれる音と、くぐもった叫び声だけが旅館の壁に反響する。
ぎゅむ……ぎゅむぅ……
「あれれ、もうダウンかい?」
脳みそまで吸い取られてしまったのか、もはやダークライは意味不明
な言語を並べるだけだった。
カイオーガは彼を解放し、ニヤリと笑みを咲かせながら腰に手をやる。
吸い上げ損ねた唾液が、粘液質な音を立てて彼の口の中にジュルッと
吸い込まれていった。
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←<2012/04/01 22:38 ロンギヌス>
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