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白き悪魔
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無慈悲に途方もない重量が獣人を襲う
「ぐあぁぁぁ…」
彼の表情が苦痛で更に歪み、目からは一つ、二つと涙がこぼれた
力無く呻き声が漏れ、肺から空気が押し出されていく
内臓にも容赦なく圧力がかかり、体中の骨がミシミシと嫌な音を立てた
その時、バリスタから発射された十数本の矢が、風を切って飛来した
矢はエグゾセの左頭部、翼、足と、次々に命中
だが、これも鋼羽で防がれてしまったのだろう、エグゾセは気にせずに、獣人にかける重量を増していく
「ぁ…げ…ぇぇ…」
獣人の呻き声が途切れ途切れになり、内臓を吐き出そうとするかのごとく大きく口を開け、手足を痙攣させる
ミシミシ…パキンッ…!
押し潰された彼の体から、乾いた枝の折れる音がした
「がっはっ…!」
先ほどの音が肋骨の折れる音だとしたら、その折れた骨が肺にでも突き刺さったのだろう、獣人は激しく咳込み、血を吐いた
エグゾセは彼の体から足をどけ、口角を釣り上げながら見下す
それはまるで、下等生物でも見ているような眼差しだった
エグゾセにとって、獣人は自分の餌になるだけの生き物だ
見下すことはあっても、自分より立場を上に見ることはないだろう
獣人は、死相のでた顔で吐血しながら、ヒュー、ヒューと、浅く、苦しそうに息をする
彼のおぼろになった瞳はもう何も写してはおらず、ただぼんやりと開眼しているだけ
エグゾセは再び片足をゆっくりと上げ、獣人の上にもってくる
何故そうするのか
理由は簡単
もう一度獣人を足で踏み潰し、殺すのだ
上げた足の影が彼の体に少しずつかかっていく
数瞬ののち…
エグゾセは一気に足を踏み降ろした
■作者メッセージ
ストックを早く書き終わったので、予定より早めの更新ですw
生まれて初めて書いた挿絵を載せるのは中々勇気がいります…w
なにせ…下手ですから…w
家に居ると描いている時間が無いので、学校にパソコンを持っていって描いたのですが……友達に見られました…ハイ…w
まぁ、ファンタジー小説を書いているから、こんなに大きい鳥が出てくるんだって言ったら、納得していましたがw
これからも頑張って絵を描いていきたいと思いますw
このページを更新時点で閲覧数は707 3日間で150の増ですw
これだけの方が見てくださっていると思うと、嬉しくて涙が出てしまいそうですw
私の小説を見てくださっている皆様、本当にありがとうございます!
皆様がこれからも楽しめる様、精進してまいりますw
<2012/06/29 20:21 雪風>
▼作者専用
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