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聖剣士黙示録
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− 食事という名の捕食 −
3日後…
樹莉「な〜んでも、今日はあのでっかい吊り橋渡ろうよ〜!」
茂木「え〜っ、でも揺れるし落ちそうで怖いよ〜…。」
麗華「そんなん言わないでいいじゃない。」
瑞城「…うん。そうだね。」
岩瀬「と言うけど何あれ?」
秋川「何〜にも無いじゃない。」
森下「気のせいヨ。」
そして、皆の笑い声が響いた。
多くの観光客で賑わう崖に造られた橋を眺めながら…。
ケルディオ「んっ!この木の実おいしい!」
テラキオン「へへっ、俺がこの森を見つけたんだぞ!」
ケルディオ「もっと食べても良い?」
テラキオン「良いぞ!」
ケルディオはいつもよりも多く木の実を食べた。
毎日あまり食べれないので、この日ばかりはと思っての事だ。
すると、木の実を食い漁っていくうちに不自然な喉越しを感じた。
''ゴックン!!!…グチュ…ネチョ…''
ケルディオ(あれ?今僕の喉から何か動いた感じがしたぞ?)
生き物が動いたような喉越し…、それからケルディオが思ってしまった事。それは…。
ケルディオ(もしかして、僕の胃の中で暴れて消化されているんじゃあ…。)
そう思ってしまい、木の実を食べる気が急速に失せてしまった。
…だが、今はそれどころでは無かった。
ケルディオ(でもさっきから周りがおかしい、何でこんなに木の実が多いんだ?と言うかいつまでテラキオンは食べ続けているのだろう?)
ケルディオは不審に思った…
''ゴゴゴゴゴ…''
ケルディオ「何だ?」
すると、でかい影がこっちにやって来て…
''ドオオオオオン!!!''
テラキオン「いっただっきまーす!!!」
ケルディオ「だめーーーっ!!!」
何と周りにあった木の実の山は、テラキオンが食べる木の実だった!
唾液を大量に垂らしながら大きく口を開け、木の実を大量に頬張っていく。
そして、ケルディオも木の実と一緒に食べられ…
''バクン!''
ケルディオ「うわああああ!」
ケルディオは木の実と一緒にテラキオンの口の中に放り込まれてしまう。
''グチュ…ニチュ…ボリボリ…ベチョ…''
ケルディオ(食い殺される…)
ケルディオは口内で木の実を歯で噛み砕いて磨り潰しているのを見て怯えてしまう。
更に噛み砕かずに溜まり過ぎた唾液と一緒に呑み込まれる木の実もあった。
それが喉の奥に流し込まれて行き、ゴクン…と音が鳴る。
喉の蠕動が尋常じゃない予感がした。
テラキオンが木の実を全部頬張った所で
テラキオン「そろそろ食べ頃かぁっ!」
''グググ…''
ケルディオが怯えているうちに口内は傾き、テラキオンは口内に残っていた木の実と一緒に呑みこむ。
''ゴクンッ!''
ケルディオ「あああああああっ!!!」
怯えから開放された直後なのか、パニックになりながらテラキオンに呑み込まれてしまった。
''グニャ…グニャ…ベチョッ!''
テラキオン「げふっ!…ふぅ〜っ!喰った喰ったぁ〜っ!」
テラキオンはケルディオと木の実が胃の中に入るのを感じると、お腹を撫でた。
そして、胃の中に居るケルディオに一言言う。
テラキオン「俺の腹ん中から脱出してみろよ!」
■作者メッセージ
こんなん反則?
と思ったけど真・女神転生if…にもこんなのあったなぁ〜。飽食界のオーカスってのが。
最初の会話シーンの名前はネタ有りですw解るかな?
ちなみに不自然な喉越しは、次回解ると思うかも
<2012/07/21 23:10 フィエラ>
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