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ああ、楽しきかな日常
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バシャァァン!
俺はさっき食われて竜の腹の中で気を失った後、急に水の中に景色が切り替わったので、何がなんだか分からなかった。
カイル「ブハァ! ゲホッ!ゲホッ!どこだここ!?」
慌てて水中から顔を出した俺を見て、エアロが飛んで来て、俺に抱きついてきた。
バシャァァン
カ「ごはぁ!」
エアロ「よかった〜!カイルゥ〜!」
ギューッ!
カ「は、はうっ!(気、気持ちい…)エアゴボボボボ…」
俺は一瞬、至福の時が訪れたと思ったがエアロの突進の勢いでまた水の中へ沈んでいった。
カ「ごばば!(エアロ!)ごばびばばー!!(放して〜〜!!)ごぱぁ!(ガクッ」
俺は懸命にエアロに叫ぶ。が、突然だったので、酸素が足りずまた気を失ってしまった。
エ「ば…!(あ…!)ぼばばば!(いけない!)」
それに気がついたエアロは慌てて抱きつくのをやめ、俺を陸に上げた。
カ「……。」
エ「うわぁ!カイル〜!起きてぇ!」
焦ったエアロは腕を振り上げた。そして…
ドゴォ!
カ「ごはっ!」
エアロの強烈なパンチが俺の腹に直撃し、俺の口から噴水のように水が吹き出した。
エ「だいじょーぶ?」
カ「ゲホッ!あ、ああ…。」
少し苦しかったが、意識が戻ってきた。
エ「よかったぁ〜!」
ギュッ
エアロは嬉しそうに俺を抱きしめた。
カ「おぶっ!」
抱きしめる力が強く、俺の顔面がエアロの大きく柔らかい腹にめり込む。
カ「エアロ…。」
少し苦しかったが、エアロから優しさが溢れていいるようでとても暖かかった。後、なぜか懐かしい気持ちになった。
カ「ありがとな。」
エ「え?」
エアロは抱きしめるのをやめて俺に聞いた。
カ「いや、何でもない。」
俺は照れ臭そうに首を振った。
カ「そういえばさ、なんで助かってんの?俺。」
ふと俺はさっきの出来事を思い出した。
エ「そうだった!」
カ「うわっ!」 ドテッ
エアロが突然大きな声をあげたので俺はビックリして倒れてしまった。
エ「ゴメンゴメン。カイルが食べられた後すぐに僕がたどり着いて村長を説得したんだ。もう少し遅かったらアウトだったかな〜。」
カ「ふ〜んって、やっぱりあれ村長だったの!?」
実は本当に村長だったとは思いたくなかった。
エ「うん。あとカイルが気がついたら、また帰って来いだって。」
カ「う…。」
「また行くのか…。」そう思うと身体が震えた。
エ「今度は大丈夫だよ。今説得したって言ったでしょ。」
カ「そ、そうだな…。」
エアロがゆっくりと立ち上がった。
エ「じゃあいこっか。」
カ「お、おう。」
少し不安が残っていたが、エアロの言葉をきいて、少し安心した。
エ「はい、乗って♪」
エアロは自分の背中に乗るように言い、登り易いようにかがんでくれた。
カ「よいしょっと。」
少し身体が重かったが先程よりかはだいぶ良くなっていた。
エ「乗れた?飛ぶよ!」
エアロが俺に合図した。
カ「うん…。おわっ!」
エアロが翼を広げて空に舞い上がった時、急にエアロの身体が大きく揺れて俺はバランスを崩し少し焦った。
バサッバサッ
エ「カイル〜。ちゃんと乗れてる?」
エアロが少し心配しぎみに聞いた。
カ「ああ。少し危なかったけど…。」
何しろ初めてドラゴンの背中に乗った(当たり前だが)ので今の感覚にあまりなれていないので、少し不安だった。
エ「それなら良かった。じゃあ出ぱ〜つ!」
一人の少年を乗せたドラゴンが大空に消えて行った。
■作者メッセージ
すいません。少し遅れました。
[次回予告]***衝撃の事実が判明!(たぶん)***
相変わらず下手くそですが、どうかお許しください。
<2012/08/08 06:28 カイル>
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