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金のなる木
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無音で開くると、中は埃の舞う廃工場のようだった。とても現在も使われているとは考えられない・・
「ラティオス、あんた間違えたんじゃない?どうみたってここは・・」
「どうみたってメモリ工場ですよ。証拠にほら、見てください。」
ラティオスはニヤリと道脇を指す・・・失敗作のメモリが、ボロボロになって落ちていた。マニューラはそれを拾い上げようとしたが、カイオーガが素早く舌を巻き付けた。
「だめだよ?迂闊にさわっちゃ。」
「むぐ・・ぅ・・ぅぅ・・」
「兄さん、そろそろ走りますよ?あそこに監視カメラがありますから、その下を走り抜けて一気にメモリ保管室を探してください。」
「おい・・あれ壊したらだめなのか?」
「壊すとカメラの監視員が怪しんですぐに報告するに決まってます。時間短縮が一番ですよ。」
「分かった・・。」
ボーマンダも理論的な回答には逆らえず、おとなしく走る準備を構えた。
「いち・・・にの・・・さん!」
全員フルスピードでカメラの前を走り抜けた。最後尾でボーマンダが通過したものの、警報などは一切鳴らなかった。
しばらく進むと古い階段があり、一行はそれを急いで駆け下りた。すると・・・
<2011/05/15 15:33 ロンギヌス>
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