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金のなる木
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「な、なんですか・・これは・・」
ラティオス・・いや、階段を下りた全員が見たもの・・それは上とは大違いの近未来的な設備だった。ボロ階段を挟んだとは思えない光景に、全員がポカンと口を開けた。
「へへ・・流石は裏社会の大手企業だぜ・・」
「地下で生産してたのね・・あたい知らなかったよ。」
「私もです・・まさかこんなに広いとは・・」
先には道が3つに別れており、方向指示も何も無かった。
「ねえ・・早く行かないと見つかっちゃうよ?」
「それは心配ありません。」
ラティオスは無念そうなため息を吐くと、きっかり5秒後にこう呟いた。
ゾロゾロ・・
「もう見つかってますから。」
「なーんだ♪なら大丈夫だね。」
聞いてて悲しい2人の会話に落胆するボーマンダとマニューラ。何かいい策でもあると思っていたらしい。
目立った動きを見せない侵入者に、警備員はガヤガヤ騒ぎ始めた。
警「おい・・たしかあいつらって・・」
警「ああ、手配書の奴らだ・・ひっ捕らえろ!!」
ドドドドドドドドドドドドド・・・・!!!!!
雪崩をうって襲いかかってくる警備員には目もくれず、ラティオスは3人に冷静に作戦を言い渡した。」
「いいですか・・通路が3つなので・・私は左、兄さんは中央、ボーマンダとマニューラは右の通路を進んでください。全ての扉を確認し、メモリの保管室を見つけしだいに連絡してください。」
「「「了解。」」」
「それからもう一つ・・騒ぎ立てたくはないので、死傷者はできるだけ避けてください。では!」
ラティオスは先陣きって左通路へと突っ込み、警備員との戦闘を始めた。3人もそれぞれの道へ進むと、警備の波の中へと入っていった。
カイオーガ〜中央の通路〜
警「き、貴様よくも部下を・・・う、うわああっ!」
あんむっ・・ゴクン・・♪
「後で出してあげるから・・・ごめんね。」
もう既に怒濤の勢いをつけ、人をかき分けかき分け進んでいくカイオーガ。銃を向けてくる者は容赦なく呑み込み、お腹で好きなだけ暴れさせた。
「(ん・・・扉だ。)」
一本道の向こうにある扉めがけて、警備員を身につけたまま、カイオーガは強力な「捨て身タックル」を繰り出した。
ドドガガガーーーーーーーン!!!!!!!!
木製の扉を粉々に砕け散らせて、カイオーガは止まらないまま部屋へと強行突破した。勢いが治まったときには、しがみついていた警備隊はどこかへ吹き飛んだり、その巨体の下敷きになったりしていた。
「イテテ・・・ここ・・メモリの部屋じゃ・・ない?」
キョロキョロと周囲を見渡してみるものの、辺りは空っぽのダンボールで埋め尽くされている。どうやらここは包装室らしかった。
「ちぇ・・はずれかぁ・・痛かったのに。」
「ようこそ。来ると思っていましたよ。」
低い声に振り向くと、黒いスーツに身を包んだ男が立っていた。胸には金色の正社員バッジ・・そして左手には、青いガイアメモリが握られている。
「・・だぁれ?」
「おっと失礼。私はここガイアカンパニーの幹部、キロ=バイトと申します。以後お見知りおきを・・」
まるで客に接したかのように、深々とお辞儀をするキロ・・カイオーガがジロッと睨んでも、全く動じない様子だった。
「・・・・」
「フフ・・そう怖い顔をなさらずに。幹部といっても下級の者ですので・・」
「しかし・・どうやらあなた達は招かれざるお客様のようですね?我が社に侵入して生還できた者は過去1人としていないのに・・・」
左手ののメモリが高く
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