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金のなる木
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カチッ…「ARROW(矢)!!」
「おっと!危ないなぁ〜もー…」
メモリによる色様々な光線が飛び交う中、1人がカイオーガめがけて太い矢を放った。カイオーガは打ち逃げしようとしたそのSPに舌を伸ばし、グルグルと巻き取った。
「ゥゥム……ぐっ…離せ貴様…」
「逃げるなんて卑怯だよ?女の子みたい♪」
クスクスと嘲笑すると、カイオーガはSPを持ち上げ、口の中へと放り込んだ。ぬちゅぬちゅと濃厚な唾液を擦り込み終わると、くぐもった悲鳴も無視して呑み下した。
「……君は舌袋でおしおき…と…」
目の前で人間が飲み込まれる光景など見たことないので、じりじりと後ずさりするSP達……カイオーガがぐんと近づくと、彼らもぐんと一歩下がった。
「あはは、おもしろ〜い……でも…?」
カチッ…「HACK(侵入)!!」
立てかけられたメモリの内数本が飛び出し、カイオーガ向けて飛んできた。奇怪な現象に慌てふためくSPをよそに、メモリは次々にカイオーガに取り込まれていった。
カチッ…「CRAZY(狂気)!!」
「VORE(捕食)!!」
「SPEC(能力)!!」
「ハハ……フフフ…」
「な、なんだコイツ…」
カイオーガは突然不気味に笑いだしたかと思うと、手近なSPを5人まとめて掴みとり、巨大化した舌で横殴りに舐め始めた。
「うっぷ…や、やろう…うむぅ…!!」
「汚ねえ事しやがって…これでも喰らえぇ!!」
5人の内の1人が、隠しもっていたメモリを突き出し、思い切りスイッチを押した。
カチッ…「SWALLOW(丸呑)!!」
「えっ…ち、違う!!何でこんなの…」
恐らく取り間違えたのだろうが、とき既に遅し。メモリは自分の体内へと取り込まれていく。しかも…
「ウー……ウガアアアッ!!」
カイオーガが(丸呑み)という言葉に反応したのか、そのSPに向かって口を開く。
「おい!!な、なに考えてやがる!?そういう意味じゃ…ぬわっ…!!や、やめて…」
すっぽり口内に収められると、SPははみ出した足を必死に暴れさせる。カイオーガはその様子を楽しんでいたが、僅か3秒で飽きると…
ゴキュン…♪
「やめ…だれか…誰か助けt…」
右胸がまた少し膨らんだ事から、彼も舌袋に押し込まれたのだろう。当然、残りの4人も同じ運命を辿った。
スペックメモリによって、他人を10秒だけ操れる力を手にしたカイオーガは、空中から飛びかかってくるSP達の動きをいじくり、その落下点を自分の口へと操作した。
「う、うわっ…おい!手引っ張ってくれ…!!はやk…」
バクゥ……ヌチュ…ごくん。
メモリを持って襲いかかっても飲み込まれ…かと言って丸腰でも呑み込まれ…SPの数が着々と減っている中、カイオーガ達は少しずつエクサの元へと近づいていった。
「兄さん…もう全員吹き飛ばしません?」
「…グルゥ……」
「あ……そういう事ですか。」
兄の性格を熟知しているラティオス。とっさの判断で透明なメモリを手に取り、無理やりカイオーガの脳天へと押しつけた。
ムニュ…「ZERO(無効化)!!」
メモリがそう叫んだ直後、カイオーガの中に入っていたメモリが抜き出る。ヴォアとスペック、そしてクレイジーメモリは、床に落ちて砕けた。
「あり…?ボク今の今までなにしてたの?」
「まあそれは置いといて……兄さん、いっそ全員吹き飛ばしません?面倒ですし。」
「いーよー。どうやって?」
ラティオスはまだ向かってくるSPの中から、銀色のメモリを奪い取る。それをカイオー
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