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後ろの正面だあれ
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一行はガヤガヤと談笑しながら、静かに獣道を進んでいく。やはり全員外の方が過ごしやすいらしく、カイオーガもジュカインのように木の枝啣えてご機嫌らしい。
「そういえばラティオスって…何歳だっけ?」
「あ…私も知りたいわ。」
詰め寄ってくるカイオーガとレムリアにも動じず、ラティオスは静かに腕を交差させる。エスパーを使うときの合図だ。
「ほりょ!?ら…らめれよ…」
「ら、らりするろよ…」
二人は呆気なく舌を口蓋に張り付かせられてしまい、まともな声が出せなくなってしまった。どうやら「聞くな」という事らしい。
「うう…ろれんなはい。」
「きからいわよ…」
あっさり降参する二人を見て、ラティオスは技を解く。しばらくは今のような談笑が、5分近く続いた。しかし…
「…ん?なんだあいつら…」
5匹の中で最も視力のいい氷竜が、遠くに人影を捉えた。4,5人はいるそうだ。この辺りで人間はほとんどいないはず…全員、駆け足で近づいていった。
〜〜〜
「兄さん危ないですよ…!!何やって…」
「大丈夫♪人間の扱いには…慣れてるしね。いろいろ。」
5匹は人間達の様子を、近くの大木の影から伺っていた。どうやらテレビ局らしく、一人はマイク、一人はカメラを持っている。キャスターらしき人物が喋ろうとしているのにも関わらず、カイオーガは進み出ようとしていた。
人「それでは本番いきまーす…3…2…」
「こんにちは。アメイジング the WORLDのお時間です。現在私は、人々が殆ど立ち寄らない土地に来ているんですけども…その真の理由を解明するべく、私達は調査団として足を踏み入れてみようと思います。」
スタッフがOKサインを上げた。
「何故ならここ…昔近辺の住民を襲い、世界中を震撼させ大蛇…「アナコンダ」の生息地なのです。」
ラティオスがあっと息を呑むのを、カイオーガは聞いた気がした。
<2011/05/15 15:44 ロンギヌス>
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