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光を広げる輝き
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り添って眠っていた。
まったく羨ましい限りだ。
「くぁ……。なんか話してたら眠くなってきた。お前も早く寝ろよ?」
あくびで目を滲ませながらバンギラスが立ち上がる。
「あ、待って……」
「何だ?」
もじもじしながらゾロアは上目遣いでバンギラスを見上げる。
「その、今日はありがとう。それで、あの……その、よかったら、一緒に寝てくれないかな。ちょっと怖くて」
「……いっとくが、あまり寝心地はよくないと思うぞ。オレ、バクフーンと違って硬いし」
「ぷっ、なにそれ」
「あ、笑ったな」
恥ずかしげに爪で頬を引っ掻くバンギラス。
こんな気持ちにさせたのはこいつが初めてかもしれない。
「まぁ、お前がそうしたいなら嫌とは言わない。ついてきな」
バンギラスがそう言うと、ゾロアはぱあっと顔を明るくして駆け出した。
バンギラスの寝床は洞穴の上にある。イーブイに頼んで作ってもらったのだ。
散らかった藁を集め直して横になると、それに寄り添うようにしてゾロアも横になった。
(まさかオレにもこんなことをしてくれるやつがいたとはな)
いつもは少し肌寒い夜も、今日は暖かい。
それは体だけではなかった。
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■作者メッセージ
バンギラスの腕枕www
<2012/10/04 22:04 ミカ>
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