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しゃわでー ないと ふぃーばー ヒャッッホォォォオオォオイ!!
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− 出会い −
……。
そう、タエさんから僕を助けてくれた あのオレンジ色のドラゴンさん。
いやまさか……。
……でも。
※ ※ ※
気付くと、僕はハルと一緒に歩いていた。
あれ。一体どこへ向かっているのだろう。
「改めまして……こんばんは。
おいら、カイリューのハルッス。」
「えっと……。
シャワーズの……シズクです。」
まさかハルがあのドラゴンさんだったなんて。
なんだか今でも頭の整理がつかない。
あ、そうだ。とりあえず、あのとき言えなかったお礼を言わなきゃ。
「あ、あのときは……、
危ないところを助けていただいて……。
本当にありがとうございました。」
「えっ、い、いや! いいんスよ!
おいらも無意識だったってか……つい体が。」
深々と頭を下げる僕を見て、
ハルは両手をひらひらさせながら言った。
顔は少し赤みがかっていて、目も泳いでいる。
彼も動揺しているみたいだ。
翌々じっくりと彼を見てみると、
やっぱり見上げるほど大きくて、手や足も太い。
そして肩にはあの刺青。
も、もしや、
このまま僕を竜の山岳へ連れて行って仲間と一緒に食べる気じゃあ……。
「ど、どうしたんスか!?
顔が真っ青ッスよ!」
「えっ! あ、いや、なんでもないです。 って、元からです。」
いや、待て待て。
もしも僕がこんなことを考えているなんて悟られたら、
彼にとって 僕が餌以外の何物でもなくなってしまうに違いない。
ここはあくまでも、今まで通り仲良く話をするべきだ。
※
びっくりしたッス。
まさかシズクが、こんなにうまそうなシャワーズだったなんて。
……はっ! おいらったらなんてことを!
大切な友達をうまそうだなんて。
シズクが歩くたびに、まるでおいらを誘惑するように肉が揺れてる。
あの柔らかそうな太股にかぶりついたら
口の中が幸せに……って、バ、バカなことを考えてちゃだめッス!
シズクは大切な友達なんスから!
ああ、でもやっぱり……――。
そ、そうだ、こんなときは気持ちを切り替えるッス。
おいらシズクのために、綺麗な水色の花を摘んできたんスよ。
「シ、シズク、
これさ、君が喜ぶだろうと思って摘んできたんだけど……。」
「えっ。
ぼ、僕もあなたに渡そうと思って花を……。」
おいらの手には水色の花。
※
僕の手にはオレンジ色の花。
※
ふたつの花はまるで、
向き合うふたりそのもののようだ。
「こ、こんなにも気が合うだなんて。
ホントに不思議ッスよね。」
「ふふっ、そうですね。」
やがてふたりの顔から硬いものが消えて、
自然と灯火のような笑顔がこぼれていた。
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■作者メッセージ
いちゃいちゃしてんじゃねーよおまえらー(゜Д゜)
更新遅れてごめんなさい。
テストやら学祭やらで……。
あと、調子のいい時と悪い時の差が激しいんですよねぇ。
実際、今回の文を書いてた時間は、合わせても2時間程度かと。
一ヶ月もかかってこりゃあどういうことだ。(・ω・;)
<2012/11/05 22:26 ギン鶴>
▼作者専用
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