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3つ目の至宝
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※牙竜目線
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ザシュッ…!!
「くっ…」
氷竜のつららのような爪を、グレイとかいう輩は間一髪でかわしている。
いつものあいつなら狙った獲物を一撃で仕留めてしまうが…今は怒りに任せ、腕をがむしゃらに振っていた。まるで…
「う…うおおおおっ!!」
弱そうな刀を構えた兵士が、背後から切りかかってきた。
即座に振り返り、刀が振り下ろされる前に兵の首元を握り締めた。
兵はキュウと唸って暴れだし、私の腕に無理やり刃を突き立てようとする。
ぎりぎり…グキィ…!!
「が…がああっ…!!折れ…あ…」
「不意打ちでこの様とはな。これが司令官付きの実力か?」
首をへし折っても一向に構わないが、面倒なのでそのまま口に放り込む。
先程喰らった奴とは違い、諦めずに牙を叩いているのが分かる……少し鬱陶しいので、舌で牙へと押し付けてやった。
ヌチュ…ニチュ…ぎゅっ…ぎゅっ…
「あっ…ああっ!や、やめろ…ぐるじ…」
「ほう…?」
何が苦しいだ。自分から襲ってきたのだろう。
生意気な輩は虫が好かないので、押し付けるのを少し止める。今度は舌から力を抜き、ゆっくりと沈んで行かせた。
にゅぷ…にゅるぅ…
「…どうだ?案外気持ちいいだろう」
「ふ…ふざけるな! このっ…!!」
おもしろい…刀で何とか這い上がろうとし
ているらしい。少々がんばりを称えてやり
ながら、舌ごと口蓋へと押しつぶす。
「ぶぎゃあっ…き、汚ねぇ…」
声から察するに、どうやら唾液に濡れるのがお好みではないようだ。だったら尚更、いじくってやるのが筋というものだろう。
首を傾け、唾液の溜まった所へと兵を移動させる。その池の中へ浸すと同時に、上から舌で挟んでやった。気持ち悪さに上げる悲鳴が、何とも旨味を増す。
「ぶぁっ…ぷぅ…はぁ…やべっ…!!」
「…つまらん。」
よくよく考えてみれば…対して抵抗もせず喘いでいるだけの輩に、私の舌を堪能する資格はない。
舌からはみ出さないよう気をかけながら、味の薄れた兵を喉の方へと持っていく。
ズリュ…ズにュ…
「うぁ…うわああああっ!!!!!」
そうそう…この獲物が滑っていく感触と、可愛らしい悲鳴がたまらない。飲み込むのが待ちきれない自分を恨みながら、少しずつ傾斜をかけていく…
「ま…まさか…俺を…」
「今さら気がついたのか?生きたまま食われるだけありがたいと思え」
まさかこの後出して済ませてもらえるとでも思っていたのか…? 虫唾が走る。素早く奴を喉の肉へと落とし込み、待ちに待った音を聞くときが来たようだ。
「えっ…いゃ…」
ズムュ……ゴクリ
いつ何度聞いても素晴らしい音だ…無益な獲物だけが奏でられる、喉肉の擦り合いから生まれてくる…
私はすぐに上を向いた首を下にし、我が体内を下っていく膨らみを凝視した。
どっと支配感が身を包み、丸呑みの快楽が心で波を打つ。
「そうだ…もっと暴れるがいい。そのために貴様の体力は残してやったのだからな」
膨らみが元に戻るまで観察していたかった
が、氷竜の状況も気になる。苦悩の末、顔を上げると、戦いを
終えたらしい二人の姿を見つけた。
「ククッ……ようやく捕らえた……………貴様は死ぬまでいたぶり尽くしてやる!!」
「ひっ……!!」
…どうやら氷竜の圧勝らしい。銃などの武器は荒々しく打ち捨てられており、その持ち主は氷竜にがっしりと押さえつけられていた。
そして彼の顔は憎らしき相手を捕まえた歓喜に満ち溢れ、だらしなく開いた口からは
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