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3つ目の至宝
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アに吸い込まれた。そして眩い光が司令
室を包んだかと思うと、二人の目の前には肉体を取り戻したレ
ムリアが、眠そうな表情で立ち尽くしていた。
「う〜ん・・もうすぐ眠れるところ・・だっt・・」
「あっ・・」
殺された時のように、がくんと倒れ込むレムリア。しかし彼女
の体には、一瞬で氷のような冷たさが触れていた。
「え…氷・・竜?」
「・・・大丈夫・・だろうな。」
前と同じく抱きかかえられたレムリアだが、今度は少し頬を染
めた。当然・・何であろうと女なのだから。
「あっ・・ありがとう・・」
「あ、いや……悪かった。」
「何が?」
「・・・・・何でもない。」
牙竜は言い争いが絶えなかった二人の会話に、ニヤニヤと笑み
をこぼしていた。空気を読み、無音で司令室を出て行く。
「あ・・何か食べたの?」
「・・は?」
このまま困った事になるのを恐れ、レムリアは急に話を逸らし
た。ぽこりと膨らんだ彼のお腹を指さす。
「あ・・しまった・・」
氷竜は慌てて口内を舌で探るが、弄んでいたはずのグレイの感触は無く、お腹はモゴモゴ揺れ動いていた。
「さっき呑んじまったか・・」
「あら、私に槍投げた人なの? これ。」
レムリアはぷにょっと膨らみを押しつぶし、クスクスと楽そうに微笑む。
「ああ・・どうする?」
「そうねぇ・・♪ じゃあ・・」
レムリアの口が彼の耳元へと移動し、ボソッと何かを囁いた。
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←<2011/05/15 15:55 ロンギヌス>
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