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人柱捕食
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− 3番目捕食は… −
「ママ…お兄ちゃんは…???」
この島で1番幼い女の子が言った。
さっき出かけた男の子の妹らしい。
「知らないの…心配になってきたわ…。」
お母さんも心配していた。
「私が見てくる!!!」
女の子がお母さんに言った。
「!!!」
お母さんに寒気がはしった。
これ以上自分の子供がいなくなるのが嫌だったから…。
「止めなさい…!!!」
お母さんは女の子を止めた。
しかし…
「ママ放してっ!お兄ちゃんが…お兄ちゃんが…!!」
女の子はお母さんの手を振り払い、外に出て行った。
それと同じぐらいに、お母さんは泣き崩れていた。
我が子がいなくなった悔しさと悲しさに…。
その頃女の子
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
泣きじゃくりながら男の子を探した。
すると…
「3番目人間は幼い子♪
家を飛び出して外の世界♪
いろんな人に心配かけてたった1人で泣いていた♪
そんな人間は島の少女♪
誰の話も聞きやしないでぇ♪
喰われてく体に怯えながら〜ぁ♪
今までのことを悔やんでく♪」
不気味な歌がやはり海から聞こえてきた。
「お兄ちゃん…!!?」
「ブッブーッ♪」
ザパアッ!!
海からあがってきたのは…カイオーガだ。
「わあっ!おっきいお魚さ〜ん!!」
女の子は怯えるどころか興奮していた。
「君…美味しそう♪…僕って子供の味が大好きなんだ〜ぁ♪」
「美味しそう…???」
すると
ハグッ
「きゃあっ!!!」
もぐ…もぐっ
「呑み込むよ〜♪」
「お魚さん…やめt…!!!」
ゴックン
「美味しかった♪」
海岸には真っ赤な海と、生き物のお腹に動く小さな白い塊があるだけであった。
<2012/11/28 18:57 みかづき>
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