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夢見がち日常
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− まさかの展開! −
人混みは苦手と言うみんなに留守番を頼んで、俺はゲーセンへ行った。
時刻は11時。
そろそろ人が集まり出す時間になってしまった。
家電量販店の中に入り、エスカレーターで地下へ降りる。
すると、太達の位置がいつもと違っていた。
登りのエスカレーターの前から、下りのエスカレーターの前に移動していた。
まぁ、注目度はあまり変わらないため、気にしてないけど。
それより、太鼓が2台共新しくなり、その前で、人と獣人が数人ずつたむろしている方が気になった。
ビビりながら台の近くへ行くと、人は普通に退いてくれたけど、獣人は退いてくれなかった。
「おい、ガキ。今から俺様がやるから向こういってろ」
そんなどんだーとしては有り得ない事を言いながら、一人が金を入れる。
さっきの人達は、コイツらのせいでできなかったらしい。
そして、コイツらは、一人しかやらないらしい。
なら………
ピッ!
俺は手に持っていたバナパスをカードリーダーにかざし、お金を入れる。
そして、2Pをとった。
「てめぇ………」
怒りを含んだ声でそう呟き、殴りかかってきそうな二人を見て、
「なら、勝負だ。俺が勝ったらあんたらはどけ。俺が負けたら、有り金全部くれてやる」
そいつらは、それを聞いて、でかい声で笑い出した。
…うざっ。
「フン。そう言うことならいいぜ。お互いに一曲ずつ選んで、スコアで勝負だ!」
悪くはないルールだ。
「それでいいぜ。じゃ、先にどうぞ」
相手の力量も測れるので、先に選ばせてやる。
「後悔すんなよ!」
そう言って向こうが選んだのは、
『蒼の旋律』
の難しい。
………難しい?
これ、合わせなかんかなぁ。
そう考えていると、
「びびってんのか?」
なんか挑発された。
腹立ったけど、耐えて難しいを選ぶ。
そして、
1P 『上手に演奏出来たドン!』
2P 『フルコンボだドン!!』
久しぶりの難しいは、手応えが無かった。
「う…、嘘だろ……」
そんな声は無視して、曲を選ぶ。
恥をかかせたくなったので、キツいのを選ぶ。
『Black Rose Apostle』
の、鬼。
★10という数字を見て、隣が小さく悲鳴を出す。
構わず決定。
固まって動かないので
「早くやれ」
と言っておいた。
そして…
1P 『もう少し頑張るドン……』
2P 『上手に演奏出来たドン!』
68万。新台すげぇ。
メーターが一つもたまらなかった隣に、
「じゃあな」
とだけ言ってやった。
「覚えてろよ!」
獣人達は、思いっき悪役チックな言葉を残して去っていった。
■作者メッセージ
長っ!!
999文字!縁起が良いです!
さて、人がたむろしていたのは本当ですが、勝負はしていません。
たむろしていた人の中に〆ドレー2000をフルコンした人がいて、
妙なプレッシャーを感じましたけど。
次回、ラムネぴーんち!
<2012/12/04 21:46 ラムネ>
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