[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS
1人と8体(仮称)
01 02 03
− 戦い −
とも!話は後にして!!」
『あぁ、すまねぇ!』
『おぉ、ザコが沢山・・・地上の相手だから、私はしばらく休んでるわね♪』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ、やっと終わった!」
アンチ・スプリット達のボスだった大型のイロウンを倒し、ライトは安堵のため息をついた。
周りに群れていたイロウンやリネラ達は、ボスが倒された事で散っていき、逃げて行った。
群れのボスが居ない以上、しばらく戻っては来ないだろう。
『マスター、お疲れ様です。』
そう言って、ライトが胸ポケットにしまっている「知の書」から【ウィド】が飛び出した。
精霊としては珍しい人間の姿をした彼女は地面から少し浮きながら、ライトの前に立った。
『まぁ、今回もまた俺が助けてやったがなw』
頭にあたる箇所に空いた隙間から、瞳孔が横に広がった特徴的な目でライトを見て、【オクト】が言う。
「ああ、そうだね・・・もっと早く気がつけば・・・」
『そうですね。今後の課題としては、いち早く背後の気配を察知する事が重要だと推測します。』
『それが出来たら"鬼銃"の使い方も教えてあげるからね、マスター♪』
先程撃った"鬼銃"を点検しながら、【ガリアス】がライトに微笑みかけて言った。
"鬼銃"は、通常の銃とは違い、圧縮されたエネルギーを打ち出す。
そのエネルギーで視界が遮られ隙が出来てしまう為、
周りからの気配を察知し避けられなければ使えない。
『そういえば、最近私達はマスターの役にたってないわね・・・』
『仕方ないよ。今回はザコばっかりだったから、僕らが出なくても大丈夫だったんだ。』
横で、今回の戦いに出れなかった事を嘆く影と、それを慰める影。
彼らは"盾"を司る双子の付き精霊【レーガ】と【ラーガ】。
片方が大きく、もう片方は小さい左右非対称の翼を持った竜の子の姿をしていて、
【レーガ】は雌で左の翼が大きく、"左"用の盾の精霊。
【ラーガ】は雄で右の翼が大きく、"右"用の盾の精霊。
本来ならば周りからの不意を突いた攻撃等は彼らが受け止めるはずなのだが、
会話からも分かるように彼らはライトとほぼ同い年。
その為素早い攻撃に対処出来ず、【オクト】が変わりにライトを守っている。
『それにほら、強い相手と戦う時とか、僕たち役に立つじゃないか。』
『そう・・・よね、そうだよね!ね、マスター♪』
「もちろん。それにさ、それだけ僕の腕が上がってるって事だよ!」
『アア・・・羨ましいものですヨ。私なんてほぼ役にたちませんからネ。』
2人の楽しげな様子を見、そうぼやいた精霊・・・"拘束機"を司る付き精霊、【バイド】。
体の半分が機械である彼がする役割は、逃げようとする敵にワイヤーを発射して拘束すること。
しかしそんな状況はあまり無いせいか、今までの戦いでも3割程しか活躍していない。
『まあまあ良いじゃないっすかそんな話w
それよりもマスター、早く帰って依頼報告をしないといけないんじゃない?』
体長3mの大きな白い竜の姿をした"空泳機"を司る付き精霊【ガフ】。
全員の中で移動速度が最も速い精霊であるが故にせっかちで、ライトにそう言って、早く帰ろうとしていた。
『ガフの言う通りだ。報告するまで依頼は終わっていないぞ。
それに・・・帰ったらお楽しみがあるしな・・・ククク』
【ガフ】と対称的に、黒い竜の姿をした"複製機"を司る付き精霊【ファンネル】。
あらゆる物体をコピーし、複製を作り出して"おとり"や"エサ"を用
[4]
← [5]
→
▼作者専用
--------------------
[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS