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人柱捕食パート2
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− 第3章 男への天罰 −
研究員が喰われて3日後、研究員の弟が来た。
弟は兄の研究員とは違い、戦いなどが好きな性格であった。
木の棒を1本振り回しながら、そこら中にいるポケモンを叩きまくっていた。
ポケモンは皆鳴き声をあげながら逃げ回っていた。
「なはははっ!愉快愉快!!」
弟は笑いながら洞窟内を歩いていた。
しばらくすると…
だいぶ奥まで来たのか外も洞窟内も暗くなってきた。
「ちぇっ…今日は野宿かよ〜…。」
弟はそう言うとその場にドスンと座り込む。
それと同時に洞窟内にはドスンという音がこだまする。
気がつくと弟の瞼が下に下がっていた。
横に倒れ込み、すやすや眠りだした。
しかし…彼は気付かなかった。
自分の身に危険が及んできていることを…
ツンツン…
「……んあ……あぁ………誰…だ…。」
「こっちよ…。」
弟が振り向くと、ひんやりとした空気の中、綺麗な白っぽい髪の毛、氷のように透き通った綺麗な声、氷の羽を持つ女の子がいた。
「おま…誰…。」
「私は…。」
「キュレム。」
「はあぁっ!!?」
弟は思わず目を疑った。
この女の子があの伝説ポケモンのキュレムだなんて…
「あら…半信半疑のようね…。」
図星だ。
「これなら信じてくれる??」
女の子は眩い光に包まれて…
キュレムの姿に変わった。
「これで…どうかしら…??」
「あ…ああっ…。」
言葉を失った。
「あっ…あと…言いたいことがあるんだけど…。」
「…何だ…???」
弟は恐る恐る聞いた。
「死んでくれない…???」
「はあぁっ!!?」
突然の事に口を開く弟。
「あんたがいたら周りのポケモンたちに迷惑なのよ。」
すると…キュレムの顔付きが変わった。
捕食者の顔に…
「止めろっ俺を殺す気か!!?」
「えぇ…。……死ねっ!!人間!!!」
ガリガリ!!!
ボリッ!!!
弟は噛み砕かれ死んだ。
2番目人間はヘンなヤツ♪
木の棒片手に不思議の島♪
いろんなポケモンをいじめつくし
1人でゲラゲラ笑っていた♪
そんな人間は洞窟で
出会ったポケモンに噛み砕かれて♪
真っ赤な汁をたくさん出して
1人で孤独に死んでゆく♪
■作者メッセージ
こうして…2番目の人間も、無惨な死を遂げた。
第4章に続く
<2012/12/09 21:46 みかづき>
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