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海辺の稲妻
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グバァァ・・・。
白ラギさんが口を開けた。レイは少し生臭く、湿り気のある暖かい龍の吐息に包み込まれた。白ラギさんは口の中にレイを寝かせた。
「うあぁ・・・暖かい・・・♪しかも、すごくぬるぬるしてる・・・。・・・ぅあ!?」
レイは白ラギさんの舌に手を押し込む。すると、腕は質量のある舌にズブズブとのめり込んでいってしまった。肘まで沈んでしまった事に少し恐怖を感じレイはすぐに腕を引き抜いたが、その時はすでに恐怖は期待に変わっていた。
「クルルゥ〜♪」
白ラギさんは口を閉じる。
ニュル、ビチュッ・・・キュウウ・・・。
「わぁ・・・くぁ!あはぁっ!?・・・あ、はうぅ・・・!!」
突然舌が全身に巻き付いたかと思うと、舌がまるで蛇の様にうねりだす。突然の快楽にもがいていると、今度は舌に締め付けられた。全身にたくさんの快楽と涎が擦り混まれ、それだけで息が荒くなってしまっていた。
「白ラギさんっ・・・あふっ!っはぁ!?・・・気持ちいいけど・・・苦しい・・・!」
レイは快楽で叫び過ぎたのか、ろくに呼吸が出来ていなかった。白ラギさんはあわてて口を開け、舌からレイを解放する。
「ぷはぁっ・・・!?・・・はぁっ、はぁっ・・・!!」
「クル・・・ルルゥ・・・。」
白ラギさんはまるで謝りでもしているかのような鳴き声をあげる。・・・いや、本当に謝っているようだ。
「はぁ・・・やっぱり寒い・・・。」
体が涎で濡れているため、白ラギさんの呼吸による風が冷たく感じる。
白ラギさんはレイを口から出そうと下を向いた。しかしレイは舌にしがみいたまま出てこない。
「白ラギさん・・・やっぱり・・・今日は口で寝たいな・・・わがまま言ってごめん・・・。」
「クルルッ?ルルゥ、グァゥゥ♪」
レイの言葉を聞くと、何故か白ラギさんは元気を取り戻した。白ラギさんはゆっくりと口を閉じた。柔らかい舌に体が埋もれ、微弱な快楽を体温と共にレイの体に伝えていた。
「はぅ・・・あれ、さっきより空気があるなぁ・・・。」
白ラギさんは、レイが空気を吸えるよう気をつけていたのだ。龍は学習能力が高いのをレイは知っていたが、こんなことが出来るのは誰も知らないのである。
「クルルゥッ・・・。zzz・・・。」
「お休み・・・。」とでも言ったのだろうか。鳴き声を一つあげると、白ラギさんは眠りについた。口の中から外を覗くと、もう真っ暗だった。
「お休みなさいっ・・・♪ふぁあ・・・気持ちいいし、暖かくて柔らかいし・・・ふむぅ・・・♪」
レイは最高級のベッドなんかよりもこっちの方が眠れると思った。唯一の欠点は、ちょっと生臭いところと、呑み込まれるかもしれないことか。
ヌル・・・ヌル・・・。
レイは白ラギさんの柔らか過ぎる舌で遊んでいたが、いつの間にか眠っていた。
■作者メッセージ
ちょっとヤらしい(- -;)・・・?
<2013/03/09 17:44 ファウスト>
▼作者専用
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