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少女と怪物と猫鼬と兎達
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ピリリリ ピリリリ
Z「っ」←びっくりした
R「電話きた!」
だんだん道も険しくなり、原因もわからないまま暑さを増す洞窟で、ザグのケータイが鳴った。
S「誰から・・・?」
Z「・・・ミナだ」
R「ちょっ、早くでて!!」
落ち着いているように見えるザグも、焦ったような顔を浮かべ、ケータイを開く。
チャッ
Z「・・・もしも」
M『なーんであんたが助けに来てくんないのよーっ!』
Z「わああっ!?」
突然の大音量に、ケータイを落としそうになってしまった。
M『ちょっとねー、なんで来なかったのー?こういうときは普通、妹を愛するお兄ちゃん的な存在の人が一人で駆けつけて来て、無双!っていうのが普通でしょー?』
Z「わーったわーった!」
M「まったく、あたしの拳銃が見つからなかったからよかったものの、一歩間違えれば、パニシュごと(長くなるので割愛)」
Z「あーはいはい!!言いたいことはわかったからもう切るぞ!」
カチャン
R「おつかれ・・・」
リュイが苦笑いで励ます。
Z「ほんっとにもう怒ったら面倒なんだよなアイツ。第1、兄が助けるんじゃなくて、強いやつが行ったほうが効率いいのになんにもわかってねえなアイツ。」
ピリリリ
Z「え?またか?」 カチャッ
M「今の会話はアリルの波動でぜんっぶ聞こえたからね」
ブツッ プー プー・・・
Z「・・・・・・」
S「ご愁傷様」
R「ねえ、あっちから光が見えるよ!
」
洞窟の奥から赤っぽい色の光が見え、この熱気もそこから来ているらしい。
S「もしかしたら、ここは火山?」
Z「だとすると、火山口に出ることになるな」
R「うえ〜、暑そう〜」
Z「お前寒くても暑くてもダメなんかい・・・」
Z「やっと出れたが・・・」
S「何?これ・・・」
洞窟からでると、壁のない道がまっすぐに延び、火口の中心部でそれは大きな円形の足場になり、足場の中央には大きな塔のようなものがそびえ建っていた。
Z「おそらく、この塔の中にアトランスがあるな・・・」
S「どうやって出すの?掘り出す気?」
Z「いや、ここに来る前に見た、あの暗号。それが起動方法だろう」
R「ええ?あれが!?」
Z「ああ、だがまだ解けてはいない。ここで解くしかねえな」
Z「暗号文は、
『これから話をする
葉か歯、いて。ん?治る?
治るわけない。
はみはぎ、する?
しない。』」
S「うーん、何がどうなるのかさっぱりわからない・・・」
R「・・・あづい・・・喉渇いた・・・」
Z「なんか飲み物もってないのか?」
R「うーん・・・あ、水筒があった」
Z「じゃあそれ飲んでろ」
R「ほーい・・・って
ストロー壊れてる〜!」
S「うわ・・・じゃあふた取って、直接飲むしかないわね・・・」
Z(・・・ストロー・・・。前にミナが拐われた時、すを取るっていう暗号を残していったな・・・。ストロー・・・すが無し・・・)
Z「あ、わかった」
R「げほっ!!ええ!?」
S「ちょっとリュイ!わたしに水かかったじゃないの!」
R「あ、ごめん・・・」
Z「・・・・じゃあいくぞ。まず、この「話」は、「は」「無し」っていう意味なんだ。」
R「はぁ」
Z「この最初の文の通りに、はを無くすと、
『か、いて。ん?治る?
治るわけない
みぎ、する?
しない』」
S「おー」
Z「さらに、「治る?」→「治るわけない」は、「治る?」を打ち消せという意味。下の「する?」→「しない」も同
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