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アニヲタ君とアイドルちゃん
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翌朝。
ググッ…ドチャッ
「ふげっ…」
冬夜はまだ寝ていたが、ミツモリは冬夜を吐き出した。
ミツモリは、寝起きでまだ少しボーッとしている冬夜に、
「ククッ…なかなか美味かったぞ♪」
満足げに感想を述べた。
「…うるせぇよ」と適当に流した冬夜は、大浴場へと向かって歩いて行った。
それを見て、ミツモリは小さく笑い声を出した。
その後、無駄に広い大浴場に入った冬夜の耳に、明るい笑い声が聞こえてきた。
冬夜の頬に一筋の汗が垂れる。
気温のせいか、それとも緊張のせいか。
この先にはあの双子がいると考えた冬夜は、戻るべきか湯に浸かるかで悩み、立ち止まってしまった。
すると、向こうが冬夜に気付いた。
「あ!冬夜さんだ!」
「え?…あ!本当だ!」
先に気付いたのは桜だった。
二人共笑顔で手を振ってくるから、全然気にしてないのだろう。
「………よしっ」
冬夜は、意を決したように呟くと、二人のすぐ近くに入浴した。
「えっとねぇ、今日は、お仕事がたくさんあって…」
早速仕事の話をし出した奏だが、冬夜は何も考えないようにするので精一杯だったため、ほとんど聞いていなかった。
そして、何事もなく大浴場から出て、二人の仕事についていった冬夜は、改めて凄いと思っていた。
仕事になると、いつもの幼い顔はどこかへ消え失せ、芸能人の顔になる。
その時の顔は、大人とほぼ変わらなかった。
そんな風に、二人のスイッチの切り替わりに感動していた冬夜は、この日最後の仕事でとんでもない事を言われる。
「へー。君が新しいAliceちゃんのマネージャーかぁ。じゃ、頼むよ」
そう言われて、スタッフにつれてかれたのは更衣室。
そこには、『マネージャーだけの大運動会!』と書かれた企画書と、上下青色のジャージ。
「…嘘だろ……これ…」
こんな話聞いてないと思ったが、もしかしたら朝の奏の話の中にあったかも知れないと思った冬夜は、朝の自分を呪いたくなった。
「俺…テレビに出るのかよ…」
冬夜は、呆然と呟いた。
■作者メッセージ
ここに書く事が何も思い浮かびません!
<2013/01/14 10:30 ラムネ>
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