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太刀
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− いのち −
「・・・はぁ・・・つまらないわ」
彼女はエヴァリティス地方の北き位置する領地の主。
彼女がため息をついている理由は・・・なんだろうか?
「・・・駄目ね・・・この男は・・・」
彼女の近くには、ベッドがあった。
そして、そのベッドには・・・男が寝ていた。
時刻は正午。
起きていてもおかしくない時間だが・・・起きていないのは、何故だろうか?
「この人からは・・・愛はもらえない・・・必要ないわね」
愛はもらえない・・・これが、ため息の理由だろうか。
必要ないということは、捨てるということなのか。
しかし、仮にもその男は婚約者。
どうにもできないことなのでは・・・。
「・・・あっ・・・いらっしゃい、坊や」
誰かが彼女の元にやってきたようだ。
坊やと呼ぶということは、男だろう。
歳は断定できない。
彼女は、男で自分より年下のものは、坊やと呼ぶのだ。
「いい加減、その呼び方は止めろ。・・・その男、生きているのか?」
「え?・・・さぁ?・・・どっちでもいいわ」
彼女の屋敷に入ってきた男は、どうやら坊やと呼ばれるのは好きじゃないらしい。
しかも、いい加減ということは、男は何度も呼ばれているのだろう。
そして、男は部屋に入るなり、ベッドで寝ている男に目を向ける。
しかし、彼女はその男の生死についての質問に対して、興味が無いようだ。
「・・・処分しなくてもいいのか」
「・・・できれば、処分したいけど・・・」
「良いだろう。だが・・・お前は、これからどうするんだ」
「新しい夫を探すわ」
彼はベッドで横たわっていた男を背負うと、彼女に尋ねる。
彼女は、新たな夫を探すというが・・・。
「この国では、一回結婚したものは二回目は駄目だが?」
「・・・そこよね・・・そうよ!」
「何か思いついたのか?」
「結婚しなければいいのよ・・・だけど、問題は男ね・・・」
彼女はいいことを思いつき、そう呟く。
しかし、やはり男ができなくてはいけないのだろう。
彼には、彼女と付き合う気は全く無いようで・・・。
「・・・それなら、これを使うといい」
「・・・これは、太刀?」
■作者メッセージ
第一話ですww
少し、分かりづらいですが、読んでくれると嬉しいです
これらがいい作品でなくても・・・
<2013/02/16 21:16 ヘリオス>
▼作者専用
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